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2022年3月

2022年3月19日 (土)

3Dプリンターで点字を印刷してみる(FreeCAD編)

06_out

3Dプリンタで点字が印刷でたら便利かなと思い調べてみたが手ごろな記事が見当たらなかったのでやってみました。

まず、点字の規格(ドットの間隔や高さ)を調べてみたが複数あり国によっても異なることが判りました。

今回は実験ということで、JIS T9253:2004(紫外線硬化樹脂インキ点字-品質及び試験方法)を参考に作ってみます。

※文章で書くと長くなりますが、一度覚えてしまえば簡単です。CADを使ってより正確なものを作ることも可能ますが、
 手順が複雑だと普及しないので簡易な手順としました。

【事前準備】
※一度実行すれば次回から不要

①フォントを用意する

点字フォントも複数ありますが、フリーで使えるものを利用せていただきました。

以下サイトからフォントをダウンロードしてください。

②FreeCADにフォントを設定する
   ※既に、フォントファイルのフォルダーを指定済の場合は省略できます。

  • CreeCADを起動する。
  • ワークベンチでDraftに切り替える。
  • メニューバーで「編集」→「設定」の順にクリック
  • 左のアイコンから「Draft」をクリック、タブを「テキストと寸法線」に切り替える。
  • デフォルトのシェイプストリング用フォントファイル」のテキストボックスの右にある…をクリック
  • ①で保管したフォルダーにあるBNLbrail.TTF (点字線なし)を設定しOKをクリックする

③貼り付ける立体を用意する

FreeCADで貼り付ける立体の作成方法は省略しますが、張り付ける場所は文字あたり10mm×10mmのスペースが必要です。

【点字フォントを貼り付ける】

今回は、厚さ2mmの板に張り付けてみます。

①文字を設定する

01_

  • ワークベンチをDraftに切り替えます。
  • Sのアイコン(テキスト文字列をシェイプとして作成)をクリック
  • 文字列に印字したい文字を入力します。(今回はABCY)
  • 高さを2mmにします。
    ※ここでいう高さとは、フォントの大きさを表します。後で設定することも出来ます。
  • フォントがBNLbrail.TTF であることを確認しOKをクリックします。
  • 画面上に点字が表示されたことを確認します。
    ※文字化けや通常の文字が表示された場合は、設定を確認してください。

②立体に貼り付ける

  • ワークベンチをPart Designに切り替えます。

  • 作成したShapeStringをBodyまでドラッグして離し、子要素にします。

  • 立体の文字を貼り付けたい面を選択します。
    ※選択した面が緑色で表示されます。
  • ツールバーより、「スケッチを面にマップ」をクリックします。
  • ShapeStringを選択します。
  • FlatFaceを選択します。
  • 立体の面に張り付いた事を確認します。

③貼り付ける位置を調整する

05_

  • コンボビューのShapeStringをクリックすると上記プロパティーが表示されます。
  • XとYを調整して表示位置を合わせます。
    ※ここでは必要ありませんが、他のパラメータもこのプロパティーで設定できます。

④立体化する

02_pad

  • ③の状態で選択された押し出しをクリックすると、上記プロパティーが表示されます。
  • 長さを0.40mmに設定します。
    ※ここでいう長さとは、点字の高さを表します。

⑤角を丸める

03_

立体化しただけでは、表面がフラットな点字になってしまうので角を丸めます。
※本来なら楕円系を半分に切ったような断面にすべきですが、簡易な方法としてフィレットを使い、
 出来上がりを検証してみます。

  • 立体化された点の平面を選択する
    ※複数選択する場合は、CTRLキーを押したまま選択してください。
  • 以下のようなダイヤログが表示されるので、半径を0.35にする

04_

作業が完了すると以下ような立体ができあがります。

06_out

⑥STLファイルを出力する

ここからは、通常FreeCADから3D印刷する手順と変わりません。

  • 出力したい立体を選択
  • ファイル⇒エクスポート
  • ファイルの種類をSTL Meshを選択
  • 保存をクリックする

【3D印刷する】

光造形で印刷すれば、綺麗なものが出来上がりますが、手元にないので今回は「Sermoon V1 Pro」を使用します。

※当初クラハンでしたが、現在は通常購入できます。

スライスソフトは純正の「Creality Slicer 4.8.2」を使用します。パラメータは以下の通り

パラメータ 印刷物A 印刷物B 印刷物C
プロファイル 0.2 0.12 0.12
インフィル 10% 10% 10%
サポート 無し 無し 無し
密着 無し 無し 無し
印刷時間(表示された値) 9分 15分 15分
フィラメント 初期添付された素材 EN-PLA(白)

※その他のパラメータはデフォルトのまま

結果は以下の通りです。

左から印刷物A、印刷物B、印刷物Cです。

合わせてアルファベット(ABCV)も印刷しました。写真では判りづらいですが、文字の細い部分は欠けています。

Dsc_0028

普段点字を読むことは無いので触った感じですが、印刷物Aは少し高さが不足して凹凸が不鮮明でした。

印刷物Bはハッキリとドットが判ります。印刷物Cは参考にしたビール缶と遜色ないです。(個人的感想)

ただし、どれもザラザラした手触りが有りますので立体化の時に0.1~0.2mm高く印刷し、
紙ヤスリで成形すると良いかもしれません。(実測すると半分の0.2~0.3しか有りませんでした。)

【サイズを測定してみる】

出来上がった印刷物Bと印刷物Cを規格と比較してみました。

  JIS T9253:2004 FreeCAD 印刷物B 印刷物C
ドットの間隔(上下) 2.3±0.1 2.22 1.7 2.2
ドットの間隔(左右) 2.3±0.1 2.47 2.0 2.3
フォントの間隔(左右) 6.1±0.1 6.0 5.5 5.5
ドットの大きさ(外周) 1.45±0.1 1.51 1.4 1.2
ドットの頂点の幅 規定なし 0.86 不明 不明
ドットの高さ 0.4±0.1 0.4 0.2 0.3

赤字は規格外:実測は安いノギスを使っているため、0.1mm以下は不明です。

07_size

【まとめ】

FreeCADのデータとしては、かなり規格に近い値を示していますが、印刷結果は素材によって

結果が異なっています。だだし、ズレはコンマ数ミリのレベルなので、FDMプリンターとしては頑張った方だと思います。

残念ながら、FDMプリンターの初期設定では規格を満足することはできませんでしたが、素材を選び、

パラメータを調整することで、より正確にすることは可能だと思います。

この結果は、今後の制作物に生かしていきたいと思います。

2022年3月10日 (木)

Sermoon V1 PROはじめの1歩

Sermoon V1 PROが届いたので初期設定をしてみました。※

※現状のバージョンであり今後変更になる場合があります。

①開梱

Dsc_0008_20220310160401

大き目の箱には入ってますが、組み立て済なのでこんなものでしょう。

②本体と添付品の確認

日本語マニュアルにツールリストがあり、照らし合わせました。
※日本語マニュアルに実際の外観と異なると書いてあります。

判りにくかったのは以下の3点

  • 六角レンチ各種&ドライバー
    ⇒六角レンチ3本とドライバー1本です。
  • レベリングカード
    ⇒QRコードが2個印刷され右上に「Levering card」と書いてある六つ切りサイズの紙です。
    ※最新のマニュアルは修正済との事でした。
  • ノズルニードル
    ⇒細い針でニッパーの保護段ボールに貼り付けてありました。

③電圧切り換えスイッチ

マニュアルにはデフォルト230Vと書いてありますが、最初から115Vでした。

穴の奥の方ですが、念のため確認が必要です。

設定変更は添付ビデオ(24秒前後)で確認してください。

④ソフトウェア(Creality_Slicer-4.8.2-build-196)のインストール

なお、同ソフトをインストール済であれば省略できます。

マニュアルでは、「Software and Drivel」にあると記載されていますが、

実際には、「2.Slicing software」にMAC用、Windows用のフォルダがあり

PDFのマニュアル(英文)も同じところにありました。

Dsc_0009_20220310162401

インストールはマニュアル通りデフォルトのまま進みます。

⑤ソフトウェアのセットアップ  

インストールが終了するとアプリが自動的に起動します。

ここで、トラブル発生(詳しくは⑥へ)

言語選択は表示されす。紹介の画面が2枚ほど表示されて

機種に「Creality Sermoon V1/ SermoonV1Pro」を選択すれば終わり

⑥トラブルの対処について

なお、本トラブルはUSBシリアル通信を他のソフトで使用している場合であり

使用していない場合は問題有りません。


現象:CrealitySlicerを立ち上げるとUSB接続したCOMポートがONになる。
   私の場合、COMポートに無線機が接続してあったので、PTTがONになった。

   WSJT-X(FT8等)が使用できなくなった。(通信ポート異常)    

   ※変調はかかってないので電波は出ていません。

原因(推測):CrealitySlicerがシリアル通信するために使用可能なポート若番からを探し見つけたらONにする。

※COM5(PTT)とCOM6(CAT)を使っていた。PTTはCOM5を使用

仮対処:COM5(PTT)をCOM7(PTT)に変更し勝手にPTTがONになる現象は回避。

※先にCrealitySlicerを起動すると、後からWSJT-Xを起動しても使用中はできません。

 先にWSJT-X等を先に起動しておくとトラブルは回避でいるようです。

本格対処:

(案1)SlicerソフトをCOMポートを使用しないものに変える。

(案2)別のPCを使用する。

⑦Sermoon V1 PROの電源投入

なお、事前に水準器で物理的な水平は確認済です。

 


  • 電源を入れるとオートホームが始まり初期化が行われます。
  • 続いてフィラメントをセットするようにうながされましたが、時間がなかったので電源OFF
  • 翌日電源を入れたらオートホームは実行されずメニュー画面のままでした。
  • オートホームからやり直す手順は以下の通り。
    (1)プリンター情報からリセットを選択
    (2)電源をOFFにする
    (3)再び電源をONにするとオートホームから実行される
  • 続いてフィラメントをセットするようにうながされるので、付属のフィラメントを設定
  • ノズルの温度が上昇して融けたフィラメントが出てきます。⇒ある程度でたら「OK」を押してください。
    ※私のプリンターは赤が出てきました。ほかの方の動画をみると他の色が出ているので、元々の色は決まってないようです。
  • 続いてSDカードをセットし、サンプルを選択⇒印刷
    ※最後まで印刷すると数時間かかるので、急いでいる場合は「停止」で止められます。
  • キャリブレーションを飛ばしていたので、印刷設定⇒オートレベリングを順に選択
  • ここで②で探したレベリングカードを使います。
    中央が高く周辺が若干低い様ですがほぼ水平と思って問題ない範囲でした。
  •  

これで印刷の準備は完了しました。

⑧ Wi-Fiアプリ「Creality Cloud」をインストールして遠隔カメラを設定します。

  • マニュアルのQRコードを読み込みます。
  • android端末なのでGooglePLAYを選択してダインロードします。
  • アプリを起動するとマニュルをは全く異なる画面が起動します。
    ※マニュアルはiPhoneの画面のようです。
  • ログインが必要なので、MySpaceを選択
  • ログイン方法が複数表示されるので、Googleを選択
    ※2段階認証では無い?のでパスコード等は求められませんでした。
  • Exploreでメイン画面に戻る
  • 左上のを選択しQRコードを読み取る
  • WLANを選択
  • CXSWBox-XXXXXXXXを選択しパスワード(12345678)を入力する
  • 戻る(三角のアイコン)を選択する
  • 本来ならここで、Step2に進むのですがエラーで先に進めないので⑨に進む
    ※Step2に進めた場合はWi-Fiのパスワードを設定して先に進む

⑨DEvice選択から設定を試す

  • Deviceを選択⇒+を選択
  • Sermoon V1を選択(PROは出てこない)
  • リセットボタンを10秒押せとでてくるので、6角レンチの一番太いのでリセットボタンをおす
  • Sermoon V1 PROの操作画面にリセットの確認がでるのでOKを選択
  • アプリ画面をタップして先に進む
  • ⑧ですでにCXSWBox-XXXXXXXXのパスワード設定が完了しているので戻る(三角のアイコン)を選択する
  • 今度はStep2に進んだのでWi-Fiのパスワードを設定
  • Step3に進んで普段使っているWi-Fiを選択
  • Step4に進んでネットワーク設定が自動的に進む
  • 正常に終わるとDevice名を設定できる画面がでてくるので「SermoonV1PRO」と設定
    ※任意

無事に設定できました。

⑩監視カメラを使ってみる

  • Deviceを選択する
  • ⑨で作成したデバイスが見えるので右上の3つ見えるアイコンのカメラを選択する
    ※目玉おやじのようなアイコン
  • 初めて起動するとカメラの画像をオーバーレイするか問われるので「Creality Cloud」を許可する
  • 「Creality Cloud」上にカメラ画像が表示される

続く・・・

2022年3月 5日 (土)

HAMLOG E-Mail QSLの設定(gmailの2段階認証/IMAP4編)

注意

Googleのセキュリティ強化に伴い、2022年5月30日以降は、
hQSLではGmailが使用できなくなるものと思われます。

2段階認証の手順として記録を残しておきます。


遅ればせながらHAMLOG E-Mail QSLを設定してみました。

実は既にアプリはダウンロード済でしたが、通信設定で失敗していたのでしばらく放置。

 

今回、設定した手順を紹介します。

まずは、お手本通り以下の設定を実施

https://hamlog.sakura.ne.jp/mou/qsl/comset.html#Gmail

①HAMLOGサーバの認証でコールサインと②HAMLOGのパスワード⇒登録状況確認

これは問題なく成功(この時点でE-Mail QSLは未登録)

③左下のMenuを選択してgmailを選択

④メールアドレスのアカウントがコールサインになっているので、実際のgmailアドレスに変更

⑤メールアドレス再確認もgmailアドレスに設定
 ここまでは順調
⑥メール設定欄のパスワードが空欄なので普段使っているgmailのパスワードを設定

⑦送信確認を押す

⇒失敗・・・エラーメッセージの番号は534

その後、SSLやパスワードの再確認などやってもだめ💢

そこで、色々調べたら2段階認証の設定になってるとアプリから失敗するという記事を発見

SMTP/IMAPメールコネクターにGmailのアカウントを登録すると・・・

コーディルテクノロジー株式会社

実際やってみたら(方法1で)上手くいった

要約すると「アプリパスワード」を「hsql」という名前で生成し表示されたパスワードを

メール設定欄のパスワードに設定する。

この状態で送信確認を押す。⇒成功

⑧受信確認

しばらくまって受信確認を押すが、トータル件数は出るものの、

HAMLOG E-Mail QSLからの件数が0件のまま⇒失敗

他のメーラーでは受信できているので受信の設定問題?

⇒成功している場合は以下の設定は不要

マニュアルを良く読んでみると「本ソフトは、IMAP4には対応していません。(143番、993番)

と書いてある。(ノ∀`)アチャー

普段からIMAP4で設定しているので、これを変えたくは無い。

gmail側でPOP3も許可する必要がある。手順は以下の通り

  • PCでgmailを開く
  • 設定⇒全ての設定を表示
  • POP/IMAPのタブをクリック
  • POPダウンロードのところで「すべてのメール」または、「今後受信するメール」にチェック
    ※今後受信するメールで問題ないと思います。(過去に送られたE-Mail QSLがある場合はすべて?)

  • POPでメールにアクセスする場合は「残す」に設定
  • 変更を保存をクリックして完了

この状態で⑦送信からやり直すと成功しました。

Mail

⑨サーバーに登録保存を押す

⑩最後にもう一度登録状況を確認

以上です。

まとめ

gmailで

  • 2段階認証を使っている場合は「アプリパスワード」を生成して登録する
  • 受信メーラーでIMAP4を使っている場合は「POPダウンロード」を有効にする

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