2026年3月14日 FTX-1シリーズに新ファームウェアが公開され待望のWIRES-Xが正式に採用されました。
早速、ファームウェアを更新しWIRES-Xを体験しようと準備を始めましたが、ドキュメントの更新が
追いついていないのか、色々のドキュメントを参照しないと設定できませんでした。
何とか設定できたので、確認ポイントをまとめました。
※まだFTX-1のWIRES-Xが安定してないようで、FTX-1の使用を制限しているROOMも有るようです。
アクセスする前にROOMのコメント等を確認してください。
※2026年5月1日 Ver.2.010が公開され、Ver.2.000の不具合を解消しました。
修正内容
- 「ルーム内で複数のノードから同時にUplink(送話)を開始された時、Downlink側で音声が途切れる不具合を修正」
- 「FTX-1のノードからUplink(送話)があると、Ver. 1.5xxのノードが切断される不具合を修正」
- 「接続時のQSL画像が正しく伝送できない不具合を修正」
- 「129局以上が接続するルームにVer. 1.5xxのノードから接続した時、接続局一覧の表示が崩れてしまう不具合を修正」
【ノード局の仕様比較】
ここで注目はFTX-1が他の2つと区別されていることです。
| |
HRI-200を接続した ノード局
|
FTX-1を接続した ノード局 |
ポータブル デジタル ノード局 |
| ノード構成 |
ノード局用トランシーバー/HRI-200/PC |
FTX-1/PC |
ノード局用C4FM デジタル トランシーバー/PC |
| デジタルノード局運用 |
○ |
○ |
○ |
| アナログノード局運用 |
○ |
○ |
- |
| ノード局へのアクセス |
○ |
○ |
○ |
| ルームへのアクセス |
○ |
○ |
○ |
| ルーム開設 |
○ |
○ |
- |
他のPCから遠隔操作 (リモートモニター)機能 |
○ |
- |
- |
| グローバルIPアドレスの設定 |
不要※ |
不要※ |
不要 |
通信ポート開放などの ルーター設定 |
不要※ |
不要※ |
不要 |
| インターフェース |
HRI-200付属ケーブル USBケーブル
|
USBケーブル |
各無線機専用 ケーブル |
※Ver.1.570以前のノードから接続できるルーム(旧Ver対応ルーム)を開設する場合のみ、動的または固定グローバルIPアドレス、3つのUDPポート (46114、46120、46122)の開放が必要です。
【Node Mode】
| 接続タイプ |
ローカルノード |
AP RADIO |
PC RADIO |
DIRECT |
| 概要 |
ローカルノード局に接続して運用します。 |
周波数などの各種設定や操作をFTX-1で行って運用します。 |
周波数などの各種設定をパソコンで行って運用します。 |
周波数などの各種設定や操作をFTX-1で行って運用します。電波の送受信は行いません。 |
| ノードID申請 |
不要 |
必要 |
必要 |
必要 |
※FTX-1にPDN形式の選択はありません。
【逆引きドキュメント】
FTX-1を用いたWIRES-Xの運用は、参照すべき資料が多岐にわたるため、初心者にとっては理解のハードルが高いのが現状です。スムーズなセットアップを支援するため、必要な設定項目と対応する公式ドキュメントの対応表を作成しました。
| 項目 |
ドキュメント名 |
ページ |
| ローカルノードへの接続(デジタル) |
取扱説明書(WIRES-X編) |
9 |
| ローカルノードへの接続(アナログ) |
取扱説明書(WIRES-X編) |
18 |
| ファームウェアアップデート |
FTX -1 シリーズ ファームウェア・アップデート・マニュアル |
|
| WIRES-X ソフトウェア インストール |
WIRES-X 接続用キット HRI-200 取扱説明書 |
10 |
| WIRES-X ソフトウェア アップデート |
WIRES-X ソフトウェア更新バージョン情報 |
|
| WIRES-X ソフトウェア 基本的な使い方 |
WIRES-X 接続用キット HRI-200 取扱説明書 |
19 |
| FTX-1とPCの接続 |
WIRES-X 接続用キット HRI-200 取扱説明書 |
12 |
| FTX-1のRADIO ID(ノード申請) |
WIRES-X 接続用キット HRI-200 取扱説明書 |
9 |
| PDN(ダイレクト運用)※ |
WIRES-X ポータブルデジタルノード機能 取扱説明書 |
5 |
| PDN(アクセスポイント運用)※ |
WIRES-X ポータブルデジタルノード機能 取扱説明書 |
4 |
※FTX-1ではPDNのメニューはありませんが、同等の運用が可能です。
FTX-1によるWIRES-X運用の流れ
【1-1】ファームウェアを取得する
八重洲無線公式サイトのダウンロードタブから最新のファームウェアを取得する
八重洲無線のFTX-1公式サイト
【1-2】ファームウェアを更新する
ファームウェア(ZIPファイル)を展開し「WIRES-X_Software_Ver_Up_Manual_xxxx_JPN.pdfに従い
ファームウェアを更新する
更新後の画面(2026/03/16現在のバージョンを表示)
【2-1】HRIモードを確認する
ファームウェアを更新後、FUNCを長押しし、PAGE 3/3に「HRI MODE」が表示されていることを確認してください。
デフォルトの設定はOFFです。
OFF:ローカルノードに接続することができます。接続手順は【2-2】を参照してください。
ON:無線機は HRI-200 接続専用モードになります。設定したモードは無線機の電源を切っても保持しています。
通常のモードに戻すときは上記と同じ操作を行ってください。
【2-2】WIRES-Xの動作を確認する(省略可能)
近くにローカルノードがある場合は、ローカルノードに接続してWIRES-Xの動作を確認することができます。
ローカルノードのリストはWIRES-Xのホームページにあります。
【2-3】ローカルノードに接続する(省略可能)
デジタルノードへの接続例
①HRI MODEがOFFになっていることを確認する。
②周波数を確認したノードに合わせる
③モードC4FMにする
④[GM/X]キーを長押しする。
※取扱説明書(WIRES-X編)では[D X]キーと記載されていますが[S-DX]キーではありません。(紛らわしいです)
⑤接続に成功するとローカルノードのコールサイン等が表示される
⑥赤枠で表示されている場所をタップするか、ALLをタップして希望のノードに接続する。
⑦確認が終わったら、DISCONNECTをタップして終了する。
ローカルノードだけを使う局は以上の手順で終了です。以下はノードを運用する場合の手順です。
【4-1】WIRES-X ノードを開設するためRADIO IDを確認する
ローカルノードを作成したり、PCと接続してWIRES-Xを運用する場合はノードIDを取得する必要があります。
FTX-1でノードIDを申請する場合は、RADIO IDを使用します。(シリアル番号ではありません)
FUNCツマミ長押し ⇒ RADIO SETTING ⇒ DIGITAL ⇒ RADIO ID を確認する
【4-2】 ノードIDを申請する(新規登録の場合)
①WIRES-Xウェブサイトにアクセスする。
②新規会員登録をクリックする。
③メールアドレスを入力し「送信」をクリックする。
④メールの返信が届いたら新規登録申請URLへアクセスして登録内容の入力を行ってください。
⑤HRI-200 Serial No / Radio IDの項目は【4-1】で確認したRADIO IDを入力します。
※”Radio ID”のアルファベットには、大文字/小文字の区別がありますので正確に入力してください。
⑥入力が完了したら、確認画面 ⇒ 送信と進みます。
⑦受付が完了すると受付完了のメールが届きます。
⑧(数日後)登録完了のメールが届きます。これで登録は完了です。
【5-1】WIRES-Xソフトのダウンロード
①WIRES-Xウェブサイトにログインする。【4-2】で登録した会員IDとパスワード
②ノードオーナーページ ⇒ ソフトウェアダウンロードから以下のファイルをダウンロードする
「WIRES-X PCソフトウェア(Ver.2.000) 2026/3」
③ノードオーナーページ ⇒ 取扱説明書ダウンロードから以下のファイルをダウンロードする
「WIRES-X 接続用キット HRI-200 取扱説明書」
「WIRES-X ポータブルデジタルノード局 準備・設定・取扱説明書」
【5-2】WIRES-Xソフトをインストールする
① 【5-1】②でダウンロードしたファイルを解凍する
② wx2000jpフォルダーにある「install.exe」をダブルクリックする。
③「WIRES-X ソフトウェア セットアップ」をクリックしてインストール
※FTX-1は「HRIデバイスドライバー」を使用しない。
【6-1】PCとFTX-1を接続する
①PCとFTX-1をUSBケーブルを接続する。
※WIRES-XソフトはFT8等で使用する仮想ポートは使用しません。
【6-2】WIRES-Xサーバーの認証を受ける
以下の操作は【4-2】⑧の登録完了のメールが届いてから実施してください。
①WIRES-Xソフトのアイコンをダブルクリックして起動する。
②初めてWIRES-Xソフトを起動すると「通信ポート設定」画面が表示されます。

③「デバイスマネージャ」をクリック ⇒ COMとLPTをクリックし「USBシリアルデバイス(COMxx)」の番号を確認する。
※FT8等で使用するEnhanced COM Portではありません。ポート番号はPCごとに異なります。
」
④シリアルポートで③で確認したポートを選択 ⇒ 「OK」
⑤「WIRES ID Activation」表示され、同時に「Sirial/Radio ID」も表示されます。
※「Sirial/Radio ID」が表示されない場合はポート番号の選択が誤ってるか認証に失敗している可能性があります。
後述の「認証時のトラブル対策」を参照してください。

⑤NodeとRoomの項目に【4-2】⑧の登録完了のメールに記載されている番号を入力する
⑥「認証」をクリックすると「WIRES ID Activation」ウィン ドウの「User ID」、「コールサイン」、「都市」、「都道府県」、「国」 に、ID 取得申請のときに登録した情報が表示されます。
⑦[OK] をクリックする WIRES-X のユーザー情報がパソコンに保存され、有効なノードとして運用できるようになります。 つづけて「設定」ウィンドウが表示されます。
⑧必要に応じてコメント等を入力し「OK」をクリックする。
※認証が完了後は「WIRES ID Activation」画面は表示されません
WIRES-Xノードの動作確認をする
WIRES-Xのノードは【Node Mode】の通り「AP RADIO」、「 PC RADIO」、「 DIRECT」の3種類あります。
【周波数の変更について】
周波数はバンドプランを確認し、VoIPが運用できる周波数を設定してください。
モードはC4FMを選択します。(FMモードの運用手順は省略します。)
| Node Mode |
周波数変更手順 |
| AP RADIO |
[GM/X]キー長押し ⇒ 周波数変更 ⇒ [GM/X]キー長押し |
| PC RADIO |
WIRES-Xソフトのファイル ⇒ 設定 ⇒ 無線機設定 ⇒ 運用周波数 ⇒ OK |
| DIRECT |
電波を送信しないので変更不要 |
*AP RADIOの場合、RigComFTX等のツールで変更可能
【WIRES-Xを使ってみる】
①あらかじめ周波数、モード、送信出力等を設定する
②PCとFTX-1をUSBケーブルで接続する
③Node Modeを選択する。
※初めて運用する場合、既に運用中の無線局に影響を与えないDIRECTを推奨します。
④WIRES-Xソフトを起動する。
⑤[GM/X]キーを長押しする。
⑥赤枠で表示されている場所をタップするか、ALLをタップして希望のノードに接続する。
※WIRES-Xソフトのノード右クリック ⇒ 接続でも良い
トラブル対策
| 項目 |
原因と対策 |
| Radio IDが判らない |
【4-1】項を参照してください。 |
| ノードIDを申請したが、認証されない |
ノードIDを申請しても、サーバー登録に数日かかります。 |
| ノードID登録完了のメールが届かない |
数日たってもメールが届かない場合、迷惑メールに振り分けられてないか確認してください。それでも届いてないときは、カスタマーサポートに確認してください。 |
| 補正の依頼が来た |
一番多い補正は「HRI-200 Serial No / Radio ID 」です。大文字/小文字が区別されますので、確認してください。Radio IDの画像等を返信メールに添付するとスムーズに確認が取れます。 |
[D X]キーが判らない
|
取説等では[DX]キーまたは[D X]キーと表記していますが、FTX-1では[DM/X]キー(上面一番左)です。無線機の種類によって表示が異なりますが、同じ意味です。(隣に[S-DX]キーがあるので紛らわしい)
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| WIRES-Xサーバーの認証でRadio IDが表示されない。 |
COMポートの選択が誤っている可能性があります。デバイスマネージャでCOMポート番号を確認してください。 |
| 通信ポート設定において、正しいCOMポート番号を選択してもRadio IDが表示されない。 |
イレギュラーですが、Windows update等でUSBポートに不具合が発生する場合があります。Windows 11 25H2では不具合が確認されており、修正パッチ等を実施してみてください。(実際これにはまり復旧に2日も要した。) |
| FTX-1の電源を入れたらWIRES-Xが勝手に起動した。 |
「HRI MODE」がONの場合、電源投入時に自動的にWIRES-Xが立ち上がります。「GM/X」キーを長押しして解除してください。 常時WIRES-Xを使用しない場合は、通常は「HRI MODE」をOFFにし、 必要に応じてONにしてください。 |
| FUNC長押し⇒HRI MODEが選択できない |
HRI MODEが選択できるのはMAIN側の電波形式がC4FMまたはFMの場合だけです。(ナローを含む)電波形式を確認してください。
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| FMモードの時デジタルROOMに入れない |
ROOMの運用形態がOPEN(Digital)のROOMには入れません。運用形態がOPENのROOMを選択するか、モードをC4FMに変更して接続してください。 |
SUB側を選択し、ノード局の周波数に合わせても「GM/X」キーを長押しするとMAIN側が選択されてしまう。
|
WIRES-Xは必ずMAIN側で設定してください。「GM/X」キーを長押しするとMAIN側に切替わり、SUB側の音声は聞こえなくなります。
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