Bluetooth版プログラマブルテンキーでFT8

Dsc_0305

プログラマブルテンキー(NT-BT26MK)がリニューアルしました。

従来のプログラマブルテンキーではFT8の運用を行っていると、USB接続しているために

時々回り込みで、接続が切れたり反応しない事がありました。

今回試してみたBluetooth版は無線接続なので、回り込みの心配は減ります。

一方、数10Wの送信機の近くでテンキーが正常に動作するか心配でしたが、

特に問題も無く順調に動作しました。

環境

無線機:FT-857(50W)

アンテナ:モービルホイップ

PC:Windows10


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サンワサプライ プログラマブルテンキー

(Bluetoothモデル) NT-BT26BK

 Dsc_0305


従来品との比較

旧製品と比べて大幅に機能が改善されています。

Dsc_0308

左:NT-BT26BK 右:NT-19UH2BKN 

 

  NT-BT26BK NT-19UH2BKN
キーの数 27個 23
モード数 3 2
インターフェース Bluetooth5.1およびUSB-C USB-A(ケーブル付き)
登録可能プログラム数 62 26
特殊キー対応 F1~F12,ALT,SHIFT,CTRL,Ps,Win F1~F12,ALT,SHIFT,CTRL
(ALT,CTRL単独の登録不可)
文字列 109キーにある 109キーにある文字
日本語 可能 不可
アプリ起動 可能 不可
マルチメディア 再生・停止等7種 不可
ショートカット コピー・ペース等10種 不可
マウスキー操作 左クリック、右クリック等5種 不可
マクロ 10件まで登録可能
※ベーター版のみ

 


FT8に便利な設定

旧タイプ(NT-19UH2BKN )についての記事は「プログラマブルテンキーでFT8」に記載した通りです。

FT8の運用について必要な機能は旧版でも網羅していますが、1つのモードで使えるキーが4つ増えたので、

モード2にブラウザ(Chrome)、WSJT-X、Hamlogなどのアプリ起動を追加しました。

また、従来他のアプリに切り替える際はプログラムに再登録が必要でしたが、ボタン操作で切り替えることができます。

今回はモード3にDSCWを登録し、コンテストや移動運用に便利な設定をしました。

【ラベル】

作成したラベルです。WSJT-X用とDSCW用を用意しました。

また1枚で両方表示するバージョンの作りましたが、運用には慣れが必要です。

空白の所は、手書きで追加する場合の予備です。

著作権の関係で掲載していませんが、文字の代わりにアイコン等を使用することも可能です。

ダウンロード - 10key2.pdf

20241206-193322

【プログラム】

プログラムは一例です。自分に使いやすいように改変してかまいません。

①WSJT-X

キー キートップ プログラム
F1 Call 1ST ALT+C
F2 hamlog アプリを選択 C:/Hamlog/Hamlogw.exe
F3 WSJT-X アプリを選択 C:/WSJT/wsjtx/bin/wsjtx.exe
F4 Chrome ブラウザを起動 /home Google Chrome
F5 受信-1Hz F11
F6 受信+1Hz F12
F7 送信-60Hz Shift+F11
F8 送信+60Hz Shift+F12
Num 1ST OFF Shift+E
/ 1ST ON Ctrl+E
* RRR Ctrl+R
BS RR73 Alt+R
7 ログ(Q) Alt+Q
8 停止(S) Alt+S
9 モニター(M) Alt+M
- 消去(E) Alt+E
4 デコード(D) Alt+D
5 送信許可 Alt+N
6 送信停止 Alt+S
+ チューン(T) Alt+T
1 TX1 Call Alt+1
2 TX2 db Alt+2
3 TX3 Rdb Alt+3
0 TX4 RR73 Alt+4
00 TX5 73 Alt+5
. TX6 CQ ALT+6
Enter Enter Enter


②DSCW

キー キートップ プログラム
F1 HisCall(F1) Ctrl+F1
F2 HisName(F2) Ctrl+F2
F3 HisQTH(F3) Ctrl+F3
F4 SetCall(F4) Ctrl+F4
F5 ログ転送(F6) Ctrl+F6
F6 ログSave(F7) Ctrl+F7
F7 英文/和文(F8) Ctrl+F8
F8 送信中断(F9) Ctrl+F9
Num マクロ1 F1
/ マクロ2 F2
* マクロ3 F3
BS マクロ4 F4
7 マクロ5 F5
8 マクロ6 F6
9 マクロ7 F7
- マクロ8 F8
4 マクロ9 F9
5 マクロ10 F10
6 マクロ11 F11
+ マクロ12 F12
1 送信速度Down Alt+1
2 マクロ切替 Alt+2
3 送信速度Up Alt+3
0 Pボタン Alt+4
00 Mボタン Alt+5
. Rボタン ALT+6
Enter Enter Enter

プログラムの転送

20241206-183252

詳しい方法については、NT-BT26MKの取説をご覧ください。概要は以下の通りです。

※事前にドライバーソフトのインストールが完了していることを前提としています。

①PCとNT-BT26MKをUSBケーブルで接続する。

②ドライバーソフトを起動し、登録するモードを選択する。

③右側のメニュー(主に使用するのは複合キー)でプログラムを作成する。

 名前はキートップと同じにする。

④作成したプログラムを左のキーの上にドロップする

⑤プログラムの作成が終わったら、割り当てボタンをクリックする。


運用

①事前準備

  • NT-BT26MK電源をONにする。PCとの接続が完了すると緑のランプが消える。
  • プログラムを起動する。(NT-BT26MK に登録している場合はそれを押しても良い

②運用

運用については、基本的に旧版「プログラマブルテンキーでFT8」 と同じですが、以下の点に注意してください。

  • 長時間(30分以上)キー操作をしないとスリープモードに入り、操作が漏れることがあります。
    電源LEDを確認し消えている(省電力モード)ときは、何かキーを操作してから使用してください。
  • バッテリーはフル充電で連続動作時間/41時間(連続待機時間/1420時間)使用可能です。
    長時間使用しない時は時々充電してください。
  • ドライバーソフトをインストールしていないPCとも接続して使えますが、アプリの起動は出来ません。
  • 一部のコマンド(ゲーミングPCのAlt+Rなど)が競合して使えない場合があります。
    どちらか一方の使用を中断してください。

頒布等について

本品はサンワサプライ株式会社の製品です。従って、製品を頒布することはできません。
設定のためのマクロ等のノウハウはCD-ROM等での頒布を考えています。

ご要望等が有る場合は、コメント欄に記載願います。

 

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