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2019年9月

2019年9月14日 (土)

「AFSS01 – AVR最初の一歩セット」顛末記

Dsc_0655

JH4VAJさんが頒布している「AFSS01 – AVR最初の一歩セット」をハムフェア2019で入手したので早速体験してみました。

http://www.jh4vaj.com/afss01_01

プログラム書込みツールとして市販のUSBaspがセットになっているので大変便利です。

大きさは50×50㎜とコンパクトです。

Dsc_0656

左から「AFSS01」、「IchigoJam」、「micro:bit」

【組立】

表面実装部品もなく、電子工作経験者なら数10分で組み立てられます。

初心者の場合は、極性のある部品(ダイオード、LED、コンデンサ、圧電サウンダ )の向きに気を付ければそれほど難しくは有りません。

その辺りはマニュアル(上記URL)に詳しくかかれているので確認しながら作業を進めてください。

なお、JP1(VR)、JP3(圧電サウンダ)、JP5(LED0)はピンソケットを付けました。

Dsc_0658

普段は配線時に余ったリード線をショートジャンバー替りに使っていますが、ピン(PB)の割り当てを変えたり、ブレッドボードに引き出して別の回路を繋ぐ場合に便利です。

配線が完了したら、ハンダ不良、部品の誤り、ショートが無いか確認します。

組み立てに問題がなければ、電源を接続すれば動作します(AVRには予めプログラムが書き込まれています)。

【反省1】私は、この動作確認をやらずに開発環境の設定に進んでしまいしかも設定ミスで予め書き込まれていたプログラムを壊してしまい、配線ミスとプログラムミスの切り分けに余計な時間がかかりました。素直に動作確認から先にやればよかった。

【反省2】環境設定の確認時にやってしまったミスは、AVRの種類をATtiny13A-PUと思い込んでしまった事です。

書き込みに失敗する。->あれこれソースをいじってバグを作りこむ。→ATtiny85と気付く

→バグの入ったプログラムを書き込む→圧電サウンダが鳴らない→配線ミスを探し始める・・・。

正しいプログラムを書き込めば正常に動作しました。以降、ATtiny85に関しては問題は発生していません。

 

【開発環境設定】

開発環境の構築は以下のURLを参考に設定してください。

少し面倒ですが、トラブルになる所は少ないと思います。

http://www.jh4vaj.com/archives/12626

なお、下記反省点を基にAVRの種類をチェックする設定をAtmelStudio7に追加しました。

例は、13A用ですが、-pのパラメータを変えることでタイプを変える事ができます。 

Check

【正常時】
avrdude.exe: warning: cannot set sck period. please check for usbasp firmware update.
avrdude.exe: AVR device initialized and ready to accept instructions

Reading | ################################################## | 100% 0.00s

avrdude.exe: Device signature = 0x1e9007 (probably t13)

avrdude.exe: safemode: Fuses OK (E:FF, H:FF, L:6A)

avrdude.exe done. Thank you.

 

【ATtiny13A-PUについて】

①私の環境では、購入直後(工場出荷時)ATtiny13A-PUの書き込みに失敗します。
USBaspを何度も抜き差ししたり、何度も書き込んでやっと成功すると言った状況です。

原因は、工場出荷時にATtiny13A-PU低速モードに設定されていて私の環境(正確にはAtmelStudio7+avrdude+USBasp)
では、低速モードに対応できていないようです。(書き込める時も有るので設定誤りという訳でもなさそう)
デバックのため、AtmelStudio7を使わずにコマンドプロンプトからavrdudeを直接叩くと成功してしまいました。
しかも、一度成功すると以降はAtmelStudio7から何事もなく動きます。(13Aを高速モードにしたため?)

その時使ったコマンドは以下の通りです。(.hexファイルはavrdudeと同じフォルダーに置いた)
avrdude -p t13 -v -v -c usbasp -P usb -U flash:w:"test_ADC01.hex":i

②何度も書き込んでいるうちにATtiny13A-PUとして認識しなくなる物も出てきます。

avrdude.exe: Device signature = 0x66xxxx(値は毎回変わる) 

これは、コマンドを直接叩いても復旧しませんでした。
原因は、ヒューズビットの設定をミスや低速過ぎて書き込み機器での通信が行えないなど色々の原因が考えられます。

直す方法は高電圧12Vによる書き込み方法」など荒療治がネットに載っていますが新たにリセット用の回路を組む必要があります。

既に、各パーツをお持ちの場合は別ですがAVRの価格を考えると・・・。

なお、ネットショップを探しても既製品やキットは無いようなのでこれを作って頒布するのも有りか?

 

色々トラブルを解決していくなかで、かなりスキルは上がったと思います。

2019年9月11日 (水)

マイクロビットでFT8もどきの自動シーケンス通信の実験

Ftbit

マイクロビットのPeer to peer通信を使ってFT8もどきの自動シーケンスの実験をしてみました。

【仕様】

  • マイクロビットは複数台同時に使用できる
  • Aボタンを押すとCQを送信できる
  • CQを受信した局はBボタンを押すとCALL出来る。
  • Bをボタンを押した局のコールサインを最初に受信した局(Call1st)に対してオートシーケンス(Auto seq)が走る。
  • 電文の再送は行わない。
  • 1回の送信電文(文字列)は8バイト以内(マイクロビットの仕様)
  • 送信電文とシーケンス番号はペアで送信する。
    radio.sendValue(文字列, SCNUM)
  • 送信はインターバルを入れる。(現在1秒)⇒間隔が短いと電文のバッファーが壊れる。
    basic.pause(1000)
  • 送信一回毎にmojiシーケンス番号を送信する

【使用方法】

CQ局

  • Aボタンを押す。
  • 応答が有ると自動でシーケンスが流れる。
  • 複数応答が有った場合、最初に応答した局に反応する。

CALL局

  • CQ局のコールサインが表示されたらBボタンを押す。
  • CQが出ていない場合は、Bボタンを押しても反応しない。

A+Bボタン

  • シーケンスの初期化
  • CQの送信が可能

【実験用のバイナリとソース】

コールサインを変更する場合は、ソースの以下の所を書き換えてください。

 

 

2019年9月 7日 (土)

ハムフェア2019のお礼

Mnpclzgw_20190907212701

 ハムフェア2019 AKCブース(C-075)にたくさんの方にお越しいただきありがとうございました。

約1年前(当局は半年前)から準備を始めて、やっと当日を迎える事ができました。

 買い上げいただいた、頒布品は満足頂けましたでしょうか。

不具合等のご連絡は<コールサイン>@jarl.comまでお願い致します。

 AKCの活動は、ハムフェア2020の有無が決まり次第、次に向けてどう活動するか決めていく予定です。

11月上旬までには方針を決めて発表したいと思います。

AKCのホームページ

https://www.amateur-kit-creators.com/

 

今後ともよろしくお願い致します。 

(JI1PVV)

Twitter @ji1pvv1

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