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2020年3月

2020年3月21日 (土)

カーチャンクサーバー使ってアンテナの性能試験

Anttest

カーチャンクサーバーのパワーテスト機能(FT-817NDの場合5/2.5/1/0.5W)を使って
アンテナの性能試験(相対利得)を計ったみた。

 

【準備】

①FT-817NDの通常の出力を0.5Wに設定する。(FT-818NDは1W)

②カーチャンクサーバーのパワーテスト機能をONにする。

③カーチャンクサーバの運用を開始する。

④カーチャンクサーバが受信できる範囲に移動する。(Sメータで3~5程度)

移動先は出来れば障害物が無く、同じ標高で安全な場所が望ましい。

⑤今回はハンディ機(DJ-G7)をターゲットにしたので手持の状態で測定

※測定は被測定アンテナと比較対象アンテナ(出来れば利得が明確なもの)を持参すること。

【測定】

以下、被測定アンテナ、比較アンテナを全て測定する。

今回は、438.750MHz(FM)

①ハンディ機にアンテナを接続する

②カーチャンクする

③アナウンスで送信出力を確認しながらSメータを記録する。

※測定方法は「第一電波 」の記事を参考に、片手で持って口元に近づけ、アンテナがなるべく垂直になるようにして計測を行った。(無線機はダミーではなくDJ-G7)

https://www.hamlife.jp/2020/03/20/diamondant-ant-sokutei-special/

 

【測定結果】Sメータ(平均)

アンテナ 5W 2.5W 1W 0.5W
DJ-G7付属 5 4 2 1
ID-51付属 8 7 5 4
SRH805S 6 5 3 1
ロケットの激安アンテナ 5 4 3 2
秋月UH-561S 8 7 5 4
ピカント(基本形) 9 8 7 6
ピカント(ネズミ型) 8 7 5 4

 

Ant2_20200322105401

【考察】

結果は一つの例でしかないが、意外に差が出た。(個人的感想です。)

1W基準に電力比は以下のとおりです。

0.5W = -3db 1W = 0db 2.5W = +4dB 5W = +7dB

ID-51付属のS5を基準としてみると

  • 秋月アンテナとネズミ型はID-51と同程度
  • DJ-G7が -7dB SRH805Sが -4dbとなった。
    両者とも1200MHz帯までサポートしているため性能を犠牲にしているのかも知れない。
  • ピカント基本形はID-51付属比+3dBくらいです。

Dsc_0881_20200321184401

ピカント(基本形)

Pikant_gain

ピカント(基本形)の指向性と利得(MMANA)

Pikant2

ピカント(ネズミ型)

 

1回だけの測定なのであくまで参考としてご覧ください。

 

 

2020年3月15日 (日)

カーチャンクサーバを使うための無線機の設定一覧

Sv

※カーチャンクサーバーの使い方(アクセス編)へのリンク

もう、既にカーチャンクサーバの体験はしたでしょうか?

普段使っている無線機でもトーンの設定や奇数周波数の設定など以外に忘れてしまいました。

代表的な無線機のマニュアルから一覧を作成しました。

※ファームウェアのバージョンによってはメニューが変更になっている場合があります。

参考にしていただければ、幸いです。(順次追加予定)

 

機種 項目 設定方法

ID-31シリーズ

ID-51シリーズ

10KHzステップにする

 [QUICK] ⇒「TS」⇒10KHzを選択

トーンスケルチを使う

[QUICK]⇒「TONE」⇒TSQL

トーン周波数を設定する

[MENU]⇒「DUP/トーン設定」⇒「TSQL周波数」⇒88.5を選択


FT-817ND

FT-818ND

FT-857

10KHzステップにする 「F」長押し⇒「FM STEP」⇒10KHz
トーンスケルチを使う 「FM」⇒「F」⇒「TON」(数回)⇒「TSQL」
トーン周波数を設定する 「F」長押し⇒「TONE FREQ」⇒T:88.5

FT2D

FT3D

10KHzステップにする 「DISP」長押し⇒「CONFIG」⇒「18 周波数ステップ」⇒10KHz
トーンスケルチを使う 「DISP」長押し⇒「SIGNALING」⇒「11スケルチタイプ」⇒「TONE SQL」
トーン周波数を設定する 「DISP」長押し⇒「SIGNALING」⇒「12 TSQ周波数」⇒88.5

DJ-G7

10KHzステップにする 「F」⇒STEP(7)⇒10KHz
トーンスケルチを使う 「F」⇒TONE(5)⇒トーンスケルチ⇒88.5Hz
トーン周波数を設定する
IC-9700 10KHzステップにする

①TS(周波数ステップ)機能の設定
「周波数のkHz桁」を短くタッチする
②TS(周波数ステップ)を変更する
「 周波数のkHz桁」を長くタッチする⇒10Kをタッチする

トーンスケルチを使う 「FUNCTION」⇒「TONE」を短くタッチする⇒TSQLをタッチする
トーン周波数を設定する 「FUNCTION」⇒「TONE」を長くタッチする⇒「MAIN DIAL」を回す⇒88.5Hz
TH-D74 10KHzステップにする 「F」⇒「PF2」⇒10KHz
トーンスケルチを使う 「TONE」を数回押す⇒「CT」を表示
トーン周波数を設定する (CT表示状態で)「TONE」を押す⇒88.5Hz
FT-991A 10KHzステップにする

変更不要です。
MAIN DIAL 100Hzステップ(FAST時20KHz)
ハンドマイクのUP/DOWN 5KHz(FAST時50KHz)

トーンスケルチを使う 「F(M-LIST)」⇒「BACK/FWD」⇒「TONE/DCS」を数回タッチ⇒CTCSS
トーン周波数を設定する 「F(M-LIST)」⇒「BACK/FWD」⇒「TONE」⇒「MULTI」ツマミ⇒88.5

FTM-100D
※選択はDIALを使う

10KHzステップにする 「DISP/SETUP」⇒「8 CONFIG」⇒「DISP/SETUP」⇒「7 FN AM STEP」⇒「10KHz」
トーンスケルチを使う 「DISP/SETUP」⇒「4 SIGNALING」⇒「SQL TYPE」⇒「TONE SQL」
トーン周波数を設定する 「DISP/SETUP」⇒「1 TONE TSQ FREQ」⇒「88.5Hz」
IC-2730 10KHzステップにする 「MENU ・・ TS」⇒「10KHz」
トーンスケルチを使う 「MENU ・・ TONE」⇒「TSQL」
トーン周波数を設定する 「MENU ・・ C TONE」⇒「88.5」

 

2020年3月13日 (金)

カーチャンクサーバ用DIN-6Pコネクタを比較的綺麗に削る方法

Dsc_0235

カーチャンクサーバ用DIN-6Pコネクタは角が当たって、FT-818のDATAの奥までとどきません。

確実に接続できるようにするには、角を削る必要がありますが、多くの人が失敗しています。

試行錯誤の結果、比較的綺麗に仕上げる事ができたので以下に紹介します。

【準備】

  • DIN-6Pケーブル(キットにセットの物)
  • ナイフ(彫刻刀または切だしナイフがお勧め)
  • 手袋(必ず使用してください)
  • ヤスリ(仕上げ用)
  • マスキングテープ
  • 鉛筆(シャープ可)
  • 定規など

【ナイフについて】

Dsc_0228

  • 比較的固い、片刃のナイフが向いています
  • 両刃のナイフは真っ直ぐ削るのが難しい
  • カッターナイフなど弾力のある刃は逃げてしまって削りにくい
  • 目の粗いヤスリは、バリが多くでるので不向きです。なお目の細かいヤスリは仕上げに使います。

【事前準備】

Dsc_0229

  • 角から2mm程度のところに鉛筆で印をつけ、その上にマスキングテープを巻いていきます。
  • 角とテープが平行になるように巻いてください。もし曲がってしまった場合はやり直してください。
  • きちんと巻くことで仕上がりがきれいになります。

Dsc_0231

角から削っていきます。

①最初にテープに沿って数mm切こみます。(最初から奥まで切り込まないこと。)

②切り込んだ所まで縦に削ります。

①と②を繰り返し、①切り込みが奥の丸い所まできたら、板付きかまぼこを切る要領で、フチに沿って削ります。

全周削ったら終了です。

Dsc_0232

【仕上げ】

マスキングテープを外してバリを取ります。どこまで仕上げるかは各自の判断ですが、削りすぎには注意してください。

Dsc_0235 Dsc_0236

 

【最後に】

Dsc_0237

FT-818に指して奥まで届いていることを確認してください。

 

お疲れ様でした。🌙

2020年3月 7日 (土)

Qi(チー)ワイヤレス充電器は、実は送・受信機だっだ(記事)

ワイヤレス充電に興味があったので色々しらべてみました。

(本来目的は、作成したキットがワイヤレス充電出来たら楽だろうと言う発想。)

Qiの回路構成例

およそ以下の図の通り。

Qi

規格

ワイヤレス充電は、主にQi規格とPMA規格の2つがあり、仕様は微妙に異なる。

Qiの名前の由来は、名称の由来は中国語の「気」からきているようである。

通信規格

項目 規格 備考
通信方式 受電側から送電側への単方向通信  
変調方式 後方散乱変調 受電側での負荷を変動させることによる2値ASK 。詳しくは後述
使用周波数

Qi  110kHzから205kHz
PMA 100kHzから200kHz


アマチュアバンド135KHz帯(135.7から137.8KHz)と被っている。

通信速度 2kbps
スタートビット:1
パリティビット:ODD
ストップビット:1
 
通信内容(抜粋)

・受電量の必要量に対する差分
・送電停止要求
・受電中の電力
・携帯機器の充電率
・受電側の識別情報
・機器固有の情報


受電側は定期的にパケットを送り返さないと異物と判断され送電がストップする事がある。
これは、自作派にとっては、敷居が高い。

通信距離 数mm

 

後方散乱変調
RFIDにも使われている変調方式。受電側(送信側)から送電側(受信側)への単方向通信(ASK:)となる。

無線通信では、出来ない接触型デバイス特有の変調方式ですね。

  • 送信側は、信号は2値ASKで変調する。(0:振幅小、1:振幅大)変調信号は充電制御回路に送られ電流の大小に変換される。 
  • 受信側は、コイルを通して送信側の負荷の変化を、信号の変化として検知し復号する。
  • 送受信間にアンテナや高周波AMPなどが不要で、簡易な回路で通信できるのが特徴。
    Qi2

アマチュアバンドとの被り

アマチュアバンド135KHz帯(135.7から137.8KHz)とモロに被っている。通信距離が数mmとは言え無線機の近くに有る場合は注意が必要です。

自作への課題

自作でQi規格の充電器を使おうとしたら、少なくても対応の受電ICを付けなければならない。

また、ある程度大きな電力を必要とする場合は、コイルも大型の物になります。

Qi対応パーツ(キット)

製品名 販売店 価格 概要
実装済みワイヤレス受電モジュール 
[TSD-J5W]
aitendo 590円(税別)

実装済みワイヤレス受電モジュール、Qiマーク表示のあるワイヤレス送電器とペアで使用してください。
受電モジュールのVO/GND端子から5Vの電圧が出力されます。
送受電コイル間距離:4mm、出力電圧:5V、出力電流:10〜800mA、寸法: 基板34x19mm / コイル40x29mm

国産実装済みワイヤレス受電モジュール 
[AT40WR]
aitendo 1,250円(税別)

YOSUNジャパン社製、国産実装済みワイヤレス受電モジュール、Qiマーク表示のあるワイヤレス送電器とペアで使用してください。
受電モジュールのVO/GND端子から5Vの電圧が出力されます。
送受電コイル間距離:4mm、出力電圧:5V、出力電流:10〜800mA、寸法: 基板30.2x20.1xt2.9mm / コイル31.0x49.0xt1.0mm

BD57011AGWL-E2 不明 不明 ローム製ワイヤレス給電制御IC、製造メーカー向きのサイトは有るが個人向けや小ロットの販売が有るかは不明です。古い製品なのか、本家ロームのサイトからは、詳細が見えませんでした。
BD57015GWL
F.Wave 【高速充電】 Qi 充電 レシーバー ワイヤレス充電 amazon 898

ワイヤレス充電「 Qi 」規格 / 無線充電アンテナモジュールパッチ。
Qi充電器で使用するためのアダプター
出力:
1000mA
対応機種:Androidスマートフォン用、端末のUSB端子が台形です。

 

 

 

 

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