
-お知らせ―
2023/03/26
2023/03/23
2022/01/18
2021/07/06
2021/04/25
- ユニットキット頒布を開始しました。
- 基板をユニバーサルからオリジナル基板に変更しました。
- 一部部品を追加したため、頒布価格の見直しをおこないました。(完成品は変更なし)
2021/04/17 v0.6
2021/01/28 v0.5
- LovyanGFX対応により、スプライトを駆使して画面が綺麗で高速になりました。
- 最新版をリリースします。(機能的な変更は有りません。)
2021/01/17 v0.4
- 試作品完売しました。
- 環境により、送信時にノイズがはいるため雑音対策(主に50MHz帯)を追加しました。これに伴い一部変更を行いました。
※廻り込みのため、環境によっては影響を受けない場合もあります。
前回作成した、LEDバー表示の「FT-857 EXT Meter」(旧メーター)をM5Stackに移植し、「FT-587 EXT Meter (for M5Stack)」をリリースしました。(以下FT-857 Ext Meterと言う。)
※M5Stack:320 x 240 TFTカラーディスプレイ、microSDカードスロット、スピーカーを備えたコンパクトで便利な開発モジュールです。ESP32を搭載しているため、Wi-FiおよびBluetooth通信を扱え、Arduino環境での開発が可能です。
※今回サポート対象となるM5Stackは、「M5Stack BASIC」と「M5Stack Gray」です。詳しくは、ネットを確認するか、「トランジスタ技術2020年11月号」の特集記事をご覧ください。
※FT-857 Ext Meter の需要はそれほど多くないと思いますので、完成品のみの頒布とさせて頂きます。頒布については、最後の項目をご覧ください。
FT-857 EXT Meterの概要
FT-857シリーズには、アナログメータ端子があり、本体の表示とは別に複数の情報を表示することが出来るため、市販品を購入されたり、自作される方もいらっしゃいます。しかし、アナログメーターは直前の情報を見る事はできません。
そこで、普段はアナログメータとして動作し、必要に応じて以前の情報を確認できる「レコーダーモード」付きアナログメータを作成しました。
レコーダーモード(棒グラフ)では、様々な電波の特徴を捉えることができます。
棒グラフは時間と伴に、左へスクロールしていきます。

FT-8
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SSB
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QSBの激しい海外放送(AM)
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モールス信号
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特徴をまとめると以下のとおりです。
① 2種類の表示モード
② 簡単接続
③ 簡単セットアップ
① 2種類の表示モード
(アナログメータモード)
表示は使用頻度が多いSメーター、送信出力、SWRとなっています。
針は非常に敏感で、一瞬のノイズにも反応します。
M5Stackには、正面に3つのボタンと「電源スイッチ」(本体左側)が1つあります。
正面のボタンは左から「Aボタン」「Bボタン」「Cボタン」となっています。
「Aボタン」:データのHOLDをON/OFFします。(レコーダモードと連動)
「Bボタン」:レコーダーモードに切り替えます。
「Cボタン」:本プログラムをOFFにします。
※「Cボタン」を押しても、充電中は電源OFFになりません。
電源を切りたい場合は、USBの電源を切るか、USBコードを引き抜いてください。約30秒後に自動で電源がきれます。

(レコーダーモード)
約25秒前まで表示されます。アナログメータモードで「HOLD」にするとレコーダーも一時停止します。
再開は、アナログメータモードで行ってください。
「Aボタン」:受信項目のスケールを変更できます。
「Bボタン」:アナログメータモードに切り替えます。
「Cボタン」:送信項目のスケールを変更できます。
※スケールを変更した場合が、FT-857側の設定も合わせて変更してください。
スケールに表示された数字は、上の線の値を示しています。次の写真では、S7を表示しています。

FT-857の外部メーター設定一覧
送信時(選択はNo061 MTR ATX SEL) |
受信時(選択はNo060 MTR ARX SEL) |
PWR:送信出力 |
SIG:Sメーター |
ALC:ALCレベル |
CTR:FMモード時の周波数ずれ(WFMを除く) |
MOD:変調度 |
FS:メーターのフルスケール調整 |
SWR:SWR |
|
VLT:電源電圧 |
VLT:電源電圧 |
OFF:出力しない。 |
OFF:出力しない。 |
グレーの網掛け項目は、レコーダーモードの対象外
② 簡単接続
- FT-857とFT-857Ext Meterは、専用のケーブル1本で接続します。FT-857 Ext Meterの電源はUSB TYPE-Cです。
※内蔵電池でも1分30秒程度動作しますが、USB電源(モバイルバッテリー可)を接続してお使いください。
- FT-857 Ext Meterの専用ケーブルは約50cmですが、市販のオーディオ延長ケーブルを接続して本体から離して設置できます。
- FT-857 Ext Meterの背面にマグネットが取り付けてあり、鉄製品に貼り付けることができます。
(パソコンの側面に貼り付けた例)
③ 簡単セットアップ
(1)ハードウェア
- 頒布品(完成品)は、以下のパーツから構成されています。左から「M5Stackコア」、「FT-857 Ext Meter ユニット」、「M5Stcakボトム」と呼びます。
- この3つのパーツを縦に重ねます。
- あらかじめソフトウェアが設定されたSDカードを、SDカードスロットに挿入します。

組立完成図
(2)ソフトウェア
完成品はあらかじめ、ソフトウェアがインストールされており、設定は不要です。
ユニット単体を購入したり、自作した場合はインストール作業が必要です。
- 本ページに公開されたzipファイルを解凍し、マイクロSDにコピーします。
- ランチャーソフトをインストールします。
- ランチャーソフトからFT-857 Ext Meterを起動します。
※必要に応じて、マイクロSDカードのmycall.txtを編集し、自身のコールサインを設定します。

(mycall.txtを編集し 自身のコールサインを設定できる。)
操作方法
① 事前準備
- FT-857とFT-857Ext Meterを接続する前に、SDカードを挿入してください。SDカードが挿入されなくても動作しますが、コールサインの設定やランチャーソフトなど一部の機能が使用出来ません。
※SDカードの設定は「SDカードセットアップ」の項で説明します。
② 電源を入れる
- USBに接続されると自動で電源が入ります。
- 内蔵バッテリーの場合は、「電源スイッチ」を押してください。
- 「③ プログラムを終了」を実施後に、再起動する場合は「Aボタン」を短く1回押してください。
③ プログラムを終了する(電源を切る)
- プログラムを終了する場合は、(アナログメータモード)の時に「Cボタン」を押してください。
プログラムは終了しても、直ぐに電源は切れません。(内部のLEDが点灯)
- 電源を切る場合はプログラムを終了後、USB電源をOFFにします。(約30秒後に電源がOFFになり、LEDも消えます。)
- 直ちに電源を切りたい場合は、USB電源をOFFにした状態で電源ボタンを素早く2回押します。

④ プログラムを切り替える
- SDカードに保存されたプログラムに切り替えたり、FT-857Ext Meterのバージョンアップをする場合は、電源OFFまたはプログラムを終了した状態にしてください。
- 「Aボタン」を押した状態で電源をONにしてください。ランチャーソフトのメニュー画面が表示されます。
- 「SD Updater」が選択されている状態で「Bボタン」を押します。
- 「FT-857_EXT」が選択されている状態で「Bボタン」を押します。
※SDカードが挿入されていない場合、メニューは表示されません。
- 「Bボタン」を押します。
- プログラムがロードされ、FT-857Ext Meterが起動します。
SDカードをセットアップする
本操作は、完成品でも必要となりますが、コールサインの設定等が不要であれば省略することも可能です。
また、後から設定することも可能です。
M5Stcakで使用可能なマイクロSDカード16GB以下のものです。それ以上大きいものは使用できません。
① このページの「お知らせ」にある
ファイルをダウンロードし、解凍します。
② 展開すると以下の構成になっています。
FT-857_EXT.binがプログラムです。

③展開したイメージを全てマイクロSDのにコピーします。トップフォルダに保管します。
※サブフォルダに保管すると動作しません。
④SDカードにあるmycall.txtをメモ帳などで開いてコールサインを変更します。(任意)
※コメント等は記載せず、必ず1行で入力してください。また、文字が多すぎると画面からはみ出します。
⑤その他のbinファイルはサンプルです。他のプログラムをインストールする場合もここにbinファイルを置いてください。
ランチャーソフト(LovyanLauncher )のインストール
本操作は、ユニット単体を購入したり、自作した場合に必要です。
M5Stcakの工場出荷時は、ランチャーソフトがインストールされていません。概要は以下のとおりです。
※ArduinoIDEからインストールする方法もありますが、この手順が一番簡単です。
① https://m5stack.com/pages/downloadを開く。
② M5Burnerの「download」⇒自分の環境のOSを選択してダウンロードする。
③ M5Burner.zipを解凍する。
④SDカードをセットした FT-857 Ext Meterを、PCのUSBポートに接続してからM5Burner.exeを実行する。
※Windowsから警告がでた場合は、実行をクリックする。
⑤M5Burnernのメニューが出たらスクロールして「LovyanLauncher 」のプルダウンメニューが、「0.x.x-4MB」になっている事を確認して、「Download」を選択する。(16MBは選択しない)
⑥ダウンロードが完了すると「Burn」というアイコンが表示されるので「Burn」をクリックする。
⑦コンソールが表示され、「Burm Successfully」と表示されたらインストールは終了です。
FT-857 Ext Meterに
※転送に失敗する場合は、以下のURLの中段「M5 Burnerで書き込みを行う。」前後を参考にCOMポート、通信速度、ドライバー等を確認してください。(画面は旧バージョンです。)
フルスケール調整
組み立てが完了したら、フルスケール調整を行います。
※完成品は、当局のFT-857MDで調整済ですが、無線機に個体差が有るので一度調整することをお勧め致します。
①電源を切った状態で、FT-857 Ext Meterのボトムを外し、基板上の青いVR1が見える状態にします。
②ボトムを外した状態でFT-857およびUSB電源と接続します。
※USB電源のケーブルは長い方が、調整しやすい。
③FT-857とFT-857 Ext Meterの電源を入れます。
④FT-857の「FUNC」を長押して、「No060 MTR ARX SEL」を選択する。
⑤DIALを回して、「FS」と表示させてください。このときFT-857の外部メータにフルスケール時の信号出力されます。
⑥FT-857 Ext Meterを「アナログメーターモード」にして、VR1を徐々に回し、フルスケール(右端)と針1本分手前と往復するように調整してください。
※「レコーダモード」でも調整は可能ですが、「アナログメーターモード」の方が調整は楽です。
⑦調整が終わったら、DIALを回して「SIG」表示させた後、「FUNC」を長押して通常状態の戻します。
⑧S5~S9程度の電波を受信し、FT-857とFT-857 Ext MeterのSメーターに大差が無いことを確認してください。
念のため、「レコーダーモード」でも確認してください。極端にズレが有る場合は、フルスケール調整をやり直してください。
※表示のタイミング等により、Sメータ1つ程度の誤差があります。
※一度設定すれば、原則無調整です。
頒布について
完成品2種とユニット2種(完成品、キット)を頒布します。
ユニットを選択した場合は、別途M5Stackが別途必要です。
タイプ |
BASIC(完成品) |
Gray(完成品) |
ユニット(完成品) |
ユニット(キット) |
コア |
M5Stack BASIC(黒色) |
M5Stack Gray |
無し |
無し |
ユニット |
完成品(Gray) |
完成品(Gray) |
完成品(Gray) |
完成品(キット) |
ボトム |
黒 |
Gray |
無し |
無し |
添付品 |
・ジャンパワイヤ × 10 ・USB Type-Cケーブルx1 |
・ジャンパワイヤ × 10 ・USB Type-Cケーブルx1 |
・プラケース ×1 ・L型Pinヘッダ×1 |
・プラケース ×1 ・L型Pinヘッダ×1 |
備考 |
SDカード添付せず。 M5Stackの価格変動に伴い価格を変更する場合があります。
|
販売価格高騰により、頒布を中止します。 |
SDカード添付せず 別途M5Stackを購入 |
SDカード添付せず 別途M5Stackを購入 |
頒布価格 (送料込み) |
7,000円 |
6,500円 |
2,000円 |
1,500円 |
参考
お勧めの組み合わせ
※ソフトのインストールとハンダ付けが必要です。
M5Stack Gray 4,290円 (秋月電子or千石電商 )
ユニット(キット)1,500円(頒布品)
合計 5,790円(完成品より2,210円お得)
価格比較(税込、送料・手数料含まず)
|
Amazon |
秋月電子通商
|
SWITCH サイエンス
|
マルツオンライン |
共立エレショップ |
千石電商 オンライン
|
M5Stack BASIC |
5,299
4,999
4,150
|
5,203
4,565
4,565
|
5,203
4,565
|
5,203
4,565
|
5,203
4,565
|
5,200
4,600
3,580
|
M5Stack Gray |
5,999
5,499
4,500
|
5,874
4,290
4,290
|
5,874
4,950
|
5,874
4,950
|
5,874
4,950
|
5,880
4,950
4,290
|
2021/10/19 当局調べ
2021/07/6 当局調べ
2021/04/30 当局調べ
M5Stack社の販売価格見直しに伴い、M5Stack BASICの価格が高騰しています。
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