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2021年1月

2021年1月22日 (金)

MX-62Mの1200MHzでの特性

Dsc_0037

写真は、愛用のMX-62Mであすが、ずっと1200MHz帯で使えないと思っていた。

もちろん、仕様書に1200MHzで使えるとはどこにも書いてない。

1200MHzを使いたいなら、初めからMX3300MNを使うべきでしょうが、

固定では年に数回しか使わない1200MHz帯のため投資する気にはなれない。

と言う事で、使えない時は諦めることを前提に調べてみた。

※メーカー保証外の使い方なので、自己責任で。

結論から言うと、VSWR的には問題なく、LOSSが2~5db有る事が判った。


仕様要約

●通過帯域:LPF:1.6〜56MHz/HPF:76〜470MHz
(但し76〜120MHzは受信のみ)
●通過電力:600W(PEP)
●挿入損失:LPF:0.2dB以下/140〜470MHz:0.3dB以下
●端子間アイソレーション:50dB以上
●特性インピーダンス:50Ω
●SWR:1.2以下


430MHz帯と1200MHz帯を比較しながら、nanoVNAの特性も確認

赤色:MX-62Mにダミーロードを付けて測定

深緑:キャリブレーション

(430MHz VSWR)

カタログではVSWRは1.2以下となっておりほぼ規定内

430m

(1200MHz帯 VSWR)

低い方は1.33前後、平均1.2とまずまずの結果

 1200mvswr

続いてLOSSを測定

(430MHz帯 LOSS)

カタログデータでは、0.3dBとなっているので、変換コネクター等で3dB 位LOSSが追加されている。

430mloss

(1200MHz帯 LOSS)

LOSSは、2~5dB位ある。

しかし、この周波数帯で5dbで済むなら暫定的に使えそう。

1200m

 

実際の交信レポートなどは、後日

2021年1月13日 (水)

FT-857 Ext Meter(for M5Stack)

Dsc_0002

-お知らせ―

2023/03/26

2023/03/23

2022/01/18

2021/07/06

  • 価格比較表を更新しました。

2021/04/25

  • ユニットキット頒布を開始しました。
  • 基板をユニバーサルからオリジナル基板に変更しました。
  • 一部部品を追加したため、頒布価格の見直しをおこないました。(完成品は変更なし)

2021/04/17   v0.6

  • 応答速度を微調整

2021/01/28 v0.5

  • LovyanGFX対応により、スプライトを駆使して画面が綺麗で高速になりました。
  • 最新版をリリースします。(機能的な変更は有りません。)

2021/01/17 v0.4

  • 試作品完売しました。
  • 環境により、送信時にノイズがはいるため雑音対策(主に50MHz帯)を追加しました。これに伴い一部変更を行いました。
    ※廻り込みのため、環境によっては影響を受けない場合もあります。

前回作成した、LEDバー表示の「FT-857 EXT Meter」(旧メーター)をM5Stackに移植し、「FT-587 EXT Meter (for M5Stack)」をリリースしました。(以下FT-857 Ext Meterと言う。)

※M5Stack:320 x 240 TFTカラーディスプレイ、microSDカードスロット、スピーカーを備えたコンパクトで便利な開発モジュールです。ESP32を搭載しているため、Wi-FiおよびBluetooth通信を扱え、Arduino環境での開発が可能です。

※今回サポート対象となるM5Stackは、「M5Stack BASIC」と「M5Stack Gray」です。詳しくは、ネットを確認するか、「トランジスタ技術2020年11月号」の特集記事をご覧ください。

※FT-857 Ext Meter の需要はそれほど多くないと思いますので、完成品のみの頒布とさせて頂きます。頒布については、最後の項目をご覧ください。

FT-857 EXT Meterの概要

FT-857シリーズには、アナログメータ端子があり、本体の表示とは別に複数の情報を表示することが出来るため、市販品を購入されたり、自作される方もいらっしゃいます。しかし、アナログメーターは直前の情報を見る事はできません。

そこで、普段はアナログメータとして動作し、必要に応じて以前の情報を確認できる「レコーダーモード」付きアナログメータを作成しました。

レコーダーモード(棒グラフ)では、様々な電波の特徴を捉えることができます。
棒グラフは時間と伴に、左へスクロールしていきます。


Dsc_0022

FT-8


Dsc_0023

SSB


Dsc_0024

QSBの激しい海外放送(AM)


Dsc_0025_20210113200001

モールス信号

特徴をまとめると以下のとおりです。

① 2種類の表示モード

② 簡単接続

③ 簡単セットアップ


① 2種類の表示モード

(アナログメータモード)

表示は使用頻度が多いSメーター、送信出力、SWRとなっています。

針は非常に敏感で、一瞬のノイズにも反応します。

M5Stackには、正面に3つのボタンと「電源スイッチ」(本体左側)が1つあります。

正面のボタンは左から「Aボタン」「Bボタン」「Cボタン」となっています。

「Aボタン」:データのHOLDをON/OFFします。(レコーダモードと連動)

「Bボタン」:レコーダーモードに切り替えます。

「Cボタン」:本プログラムをOFFにします。

※「Cボタン」を押しても、充電中は電源OFFになりません。

電源を切りたい場合は、USBの電源を切るか、USBコードを引き抜いてください。約30秒後に自動で電源がきれます。

Ph04

(レコーダーモード)

約25秒前まで表示されます。アナログメータモードで「HOLD」にするとレコーダーも一時停止します。

再開は、アナログメータモードで行ってください。

「Aボタン」:受信項目のスケールを変更できます。

「Bボタン」:アナログメータモードに切り替えます。

「Cボタン」:送信項目のスケールを変更できます。

※スケールを変更した場合が、FT-857側の設定も合わせて変更してください。

スケールに表示された数字は、上の線の値を示しています。次の写真では、S7を表示しています。

Dsc_0017

FT-857の外部メーター設定一覧

送信時(選択はNo061 MTR ATX SEL) 受信時(選択はNo060 MTR ARX SEL)
PWR:送信出力 SIG:Sメーター
ALC:ALCレベル CTR:FMモード時の周波数ずれ(WFMを除く)
MOD:変調度 FS:メーターのフルスケール調整
SWR:SWR  
VLT:電源電圧 VLT:電源電圧
OFF:出力しない。 OFF:出力しない。

グレーの網掛け項目は、レコーダーモードの対象外


② 簡単接続

Dsc_0002

  • FT-857とFT-857Ext Meterは、専用のケーブル1本で接続します。FT-857 Ext Meterの電源はUSB TYPE-Cです。
    ※内蔵電池でも1分30秒程度動作しますが、USB電源(モバイルバッテリー可)を接続してお使いください。
  • FT-857 Ext Meterの専用ケーブルは約50cmですが、市販のオーディオ延長ケーブルを接続して本体から離して設置できます。
  • FT-857 Ext Meterの背面にマグネットが取り付けてあり、鉄製品に貼り付けることができます。
    (パソコンの側面に貼り付けた例)

Dsc_1006


③ 簡単セットアップ

(1)ハードウェア

  1. 頒布品(完成品)は、以下のパーツから構成されています。左から「M5Stackコア」、「FT-857 Ext Meter ユニット」、「M5Stcakボトム」と呼びます。
  2. この3つのパーツを縦に重ねます。
  3. あらかじめソフトウェアが設定されたSDカードを、SDカードスロットに挿入します。

Dsc_0172_20210425200601

組立完成図

Dsc_0012bkack

 

(2)ソフトウェア

完成品はあらかじめ、ソフトウェアがインストールされており、設定は不要です。

ユニット単体を購入したり、自作した場合はインストール作業が必要です。

  1. 本ページに公開されたzipファイルを解凍し、マイクロSDにコピーします。
  2. ランチャーソフトをインストールします。
  3. ランチャーソフトからFT-857 Ext Meterを起動します。
    ※必要に応じて、マイクロSDカードのmycall.txtを編集し、自身のコールサインを設定します。

Mycall

(mycall.txtを編集し 自身のコールサインを設定できる。)


 

操作方法

① 事前準備

  • FT-857とFT-857Ext Meterを接続する前に、SDカードを挿入してください。SDカードが挿入されなくても動作しますが、コールサインの設定やランチャーソフトなど一部の機能が使用出来ません。
    ※SDカードの設定は「SDカードセットアップ」の項で説明します。

② 電源を入れる

  • USBに接続されると自動で電源が入ります。
  • 内蔵バッテリーの場合は、「電源スイッチ」を押してください。
  • 「③ プログラムを終了」を実施後に、再起動する場合は「Aボタン」を短く1回押してください。

③ プログラムを終了する(電源を切る)

  • プログラムを終了する場合は、(アナログメータモード)の時に「Cボタン」を押してください。
    プログラムは終了しても、直ぐに電源は切れません。(内部のLEDが点灯)
  • 電源を切る場合はプログラムを終了後、USB電源をOFFにします。(約30秒後に電源がOFFになり、LEDも消えます。)
  • 直ちに電源を切りたい場合は、USB電源をOFFにした状態で電源ボタンを素早く2回押します。
    Dsc_0016

④ プログラムを切り替える

  • SDカードに保存されたプログラムに切り替えたり、FT-857Ext Meterのバージョンアップをする場合は、電源OFFまたはプログラムを終了した状態にしてください。
  • 「Aボタン」を押した状態で電源をONにしてください。ランチャーソフトのメニュー画面が表示されます。
    Dsc_0018
  • 「SD Updater」が選択されている状態で「Bボタン」を押します。
  • 「FT-857_EXT」が選択されている状態で「Bボタン」を押します。
    ※SDカードが挿入されていない場合、メニューは表示されません。
    Dsc_0019
  • 「Bボタン」を押します。
    Dsc_0020
  • プログラムがロードされ、FT-857Ext Meterが起動します。
    Dsc_0021


SDカードをセットアップする

本操作は、完成品でも必要となりますが、コールサインの設定等が不要であれば省略することも可能です。

また、後から設定することも可能です。

M5Stcakで使用可能なマイクロSDカード16GB以下のものです。それ以上大きいものは使用できません。

① このページの「お知らせ」にある

ファイルをダウンロードし、解凍します。

② 展開すると以下の構成になっています。

 FT-857_EXT.binがプログラムです。

Sdimg

③展開したイメージを全てマイクロSDのにコピーします。トップフォルダに保管します。
※サブフォルダに保管すると動作しません。

④SDカードにあるmycall.txtをメモ帳などで開いてコールサインを変更します。(任意)
※コメント等は記載せず、必ず1行で入力してください。また、文字が多すぎると画面からはみ出します。

⑤その他のbinファイルはサンプルです。他のプログラムをインストールする場合もここにbinファイルを置いてください。


ランチャーソフト(LovyanLauncher )のインストール

本操作は、ユニット単体を購入したり、自作した場合に必要です。

M5Stcakの工場出荷時は、ランチャーソフトがインストールされていません。概要は以下のとおりです。

※ArduinoIDEからインストールする方法もありますが、この手順が一番簡単です。

https://m5stack.com/pages/downloadを開く。
Bumer

② M5Burnerの「download」⇒自分の環境のOSを選択してダウンロードする。

③ M5Burner.zipを解凍する。

Bumer2

④SDカードをセットした FT-857 Ext Meterを、PCのUSBポートに接続してからM5Burner.exeを実行する。

※Windowsから警告がでた場合は、実行をクリックする。

⑤M5Burnernのメニューが出たらスクロールして「LovyanLauncher 」のプルダウンメニューが、「0.x.x-4MBになっている事を確認して、「Download」を選択する。(16MBは選択しない)

Lovyan

⑥ダウンロードが完了すると「Burn」というアイコンが表示されるので「Burn」をクリックする。

⑦コンソールが表示され、「Burm Successfully」と表示されたらインストールは終了です。

FT-857 Ext Meterに

Cons

※転送に失敗する場合は、以下のURLの中段「M5 Burnerで書き込みを行う。」前後を参考にCOMポート、通信速度、ドライバー等を確認してください。(画面は旧バージョンです。)


フルスケール調整

組み立てが完了したら、フルスケール調整を行います。

※完成品は、当局のFT-857MDで調整済ですが、無線機に個体差が有るので一度調整することをお勧め致します。

①電源を切った状態で、FT-857 Ext Meterのボトムを外し、基板上の青いVR1が見える状態にします。

Dsc_0173_20210425201301  

②ボトムを外した状態でFT-857およびUSB電源と接続します。

※USB電源のケーブルは長い方が、調整しやすい。

③FT-857とFT-857 Ext Meterの電源を入れます。

④FT-857の「FUNC」を長押して、「No060 MTR ARX SEL」を選択する。

⑤DIALを回して、「FS」と表示させてください。このときFT-857の外部メータにフルスケール時の信号出力されます。

⑥FT-857 Ext Meterを「アナログメーターモード」にして、VR1を徐々に回し、フルスケール(右端)と針1本分手前と往復するように調整してください。
※「レコーダモード」でも調整は可能ですが、「アナログメーターモード」の方が調整は楽です。

⑦調整が終わったら、DIALを回して「SIG」表示させた後、「FUNC」を長押して通常状態の戻します。

⑧S5~S9程度の電波を受信し、FT-857とFT-857 Ext MeterのSメーターに大差が無いことを確認してください。

念のため、「レコーダーモード」でも確認してください。極端にズレが有る場合は、フルスケール調整をやり直してください。

※表示のタイミング等により、Sメータ1つ程度の誤差があります。

※一度設定すれば、原則無調整です。


頒布について

完成品2種とユニット2種(完成品、キット)を頒布します。

ユニットを選択した場合は、別途M5Stackが別途必要です。

タイプ BASIC(完成品) Gray(完成品) ユニット(完成品) ユニット(キット)
コア M5Stack BASIC(黒色) M5Stack Gray 無し 無し
ユニット 完成品(Gray) 完成品(Gray) 完成品(Gray) 完成品(キット)
ボトム Gray 無し 無し
添付品 ・ジャンパワイヤ × 10
・USB Type-Cケーブルx1
・ジャンパワイヤ × 10
・USB Type-Cケーブルx1
・プラケース ×1
・L型Pinヘッダ×1
・プラケース ×1
・L型Pinヘッダ×1
備考

SDカード添付せず。
M5Stackの価格変動に伴い価格を変更する場合があります。

販売価格高騰により、頒布を中止します。 SDカード添付せず
別途M5Stackを購入
SDカード添付せず
別途M5Stackを購入
頒布価格
(送料込み)
7,000円 6,500円 2,000円 1,500円

参考

お勧めの組み合わせ

※ソフトのインストールとハンダ付けが必要です。

M5Stack Gray  4,290円 (秋月電子or千石電商 )

ユニット(キット)1,500円(頒布品)

合計       5,790円(完成品より2,210円お得)

 

価格比較(税込、送料・手数料含まず)

 

  Amazon
秋月電子通商

SWITCH
サイエンス

マルツオンライン 共立エレショップ

千石電商
オンライン

M5Stack BASIC

5,299

4,999

4,150


5,203

4,565

4,565


5,203

4,565


5,203

4,565


5,203

4,565


5,200

4,600

3,580

M5Stack Gray

5,999

5,499

4,500


5,874

4,290

4,290


5,874

4,950


5,874

4,950


5,874

4,950


5,880

4,950

4,290

2021/10/19 当局調べ

2021/07/6 当局調べ

2021/04/30 当局調べ

M5Stack社の販売価格見直しに伴い、M5Stack BASICの価格が高騰しています。

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