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2021年12月

2021年12月21日 (火)

XIAOやWio Terminalにバイナリをインストールする

XAIOのバイナリーをインストール手順は以下の通りです。

なお、Wio Terminalでも同様の手順ですが未確認です。

 

「手順1」バイナリ(.bin)を.uf2形式に変換する。

※.uf2形式のファイルがある場合は「手順2」に進んでください。

.bin形式のファイルを.uf2形式に変換します。

コマンドでも変換できますが以下のサイトを利用すると便利です。

https://seeedjp.github.io/uf2/

操作方法は以下のサイトにあります。

https://lab.seeed.co.jp/entry/2021/03/29/120000

  1. アドレスを入力します。Seeeduino XIAOは0x2000、Wio Terminalは0x4000と入力してください。
  2. Load .binをクリックして、.binファイルを選択します。
  3. 画面下部に、読み込んだプログラムのサイズが表示されます。
  4. Save .uf2をクリックして、.uf2ファイルを保存します。

「手順2」.uf2形式ファイルをインストールする。

  1. PCとSeeeduino XIAOまたはWio Terminalを接続します。
  2. Seeeduino XIAOまたはWio Terminalをリセットしブートローダモードにします。
    リセット手順は以下の通り。
    Seeeduino XIAO

    ピンセットまたはショートラインをを使って、RSTピンを2回ショートします。

    Xiaoreset

    Wio Terminal

    「ON」の逆方向にスイッチをスライドさせ、放してから、もう一度スライドさせます。

    Wtdfu

  3. ブートローダーモードになるとPCにUSBフォルダーが表示されるので、.uf2ファイルをドラックアンドドロップします。
    Usb

 

簡単な手順でインストール出来るので便利です。

2021年12月20日 (月)

Serial for Paddleについて

Dsc_0013

 

-重要-

資料

【プログラム】

【teratermマクロ】

【取扱説明書】

【組み立て説明書】

【保護ケース・3Dデータ】

3d


2022/01/11より頒布を開始しました。これに合わせ、ドキュメントをPDF化しましたので、併せてお読みください。

      最新のファームウェアも01/11に公開しました。

2021/01/01 Ver0.5より和文に対応しました。和文の対応はインラインマクロにより実現しており、入力方法はローマ字入力です。

※K3NG等の本語表示対応でない機器は、日本語表示されない場合があります。

Serial for Paddle(以下SeriPad)は、シリアル通信で入力された英数字をパドル形式で短点と長点を別に出力するインターフェースです。

開発の経緯

元々は、K3NGをベースとするメモリーキーヤーを開発していましたが、開発の過程で長い文章をメモリーに入力中、ミスで何度も失敗するなど、CWスキル不足を痛感していました。せっかくメモリーに入力するのだから綺麗な符号を入力したいと言う思いで作成しました。


teraterm

teratermは必須で有りませんがご利用になると便利です。

※通常teratermはインストールして使いますが、インストールせずに使うポータブル版はこちら

↓↓↓↓↓

インストール不要のTeratermポータブル版

◆SeriPadで使える簡単なマクロをの使用方法は以下のとおりです。

展開すると2つのファイルがありますので、Seripad.INIをteratermのフォルダー

①C:\Program Files (x86)\teratermに置いてください。

※ポータブル版をご使用する場合は、ポータブル版と同じフォルダーへ

②ファイルを置く場合管理者権限を尋ねられた場合は「継続」をクリックしてください。

③マクロ(Seripad.ttl)はそのまま、お使いいただけますが、起動時にポート番号をサーチしています。

必要に応じてMINとMAXの値を変更してください。

マクロの修正方法を変更しました。赤字で示した部分を修正してください。

下記の例はCOM1、COM4、COM5をスキップします。

;初期設定
MIN = 1 ;通信ポートの最小番号
MAX = 100;通信ポートの最大番号
SKIP_STR='1,4,5,' ;チェックを省略したポート番号を入れる。必ず,で終わること。
setdlgpos 550 600 ;ダイヤログの表示位置
;初期設定終り

※マクロ抜粋


仕様

表-4 Serial for Paddleの仕様一覧

項目 内容
マイコン SeeeduinoXIAO
電源 USB-Cから供給(5V 10mA)
入力インターフェース シリアルポート(USB-C)
シリアルポート設定 115,200bps 8N1(8bit,ノンパリティー,1ストップビット)
出力インターフェース ミニオーディオ端子(3.5㎜)パドル又はストレートキー出力(コマンドによる切替)
出力接点(パドル時) L:短点
R:長点
※リバース時はLR反転する
出力接点(ストレート時) L:短点および長点
R:使用しない
出力の電気特性 オープンコレクター(40V600mA)
CWの通信速度(WPM) 5~30WPM(可変)
速度変更 コマンドおよび、VR
入力コード 半角ASCII文字
出力 モールスおよび制御コマンド
バッファサイズ(MAX) 64文字(arduinoの仕様)
メモリー機能 無し
改行コード LF
漢字コード UTF-8

 


プログラムのインストールについて

最新のプログラムはバイナリ形式で無償配布します。

インストール手順は、以下のページを参照してください。

XIAOやWio Terminalにバイナリをインストールする


回路図

Photo_20211221182001


頒布について

2022/01/11より頒布を開始します。

詳しくはトップページをご覧ください。

 

2021年12月 8日 (水)

K3NG Keyerのコマンド一覧と実装について

K3NG Keyer は複数のメモリーを持ち、多彩な機能が有り、多くの方に支持されていますが、

コマンドについて詳しく解説したページが見当たりませんでした。(使って覚えろなのかも知れませんが...。)

また、コマンドの実装についても解説したページが少ないようです。

0.前提

  • 解説は、2020.11.01.01をベースにしています。(他のバージョンでは、仕様が異なる場合があります。)
  • コマンド解説はボタン操作のみとし、CLI、Keyboard等は省略します。
  • ソースを解読した結果なので、実機で確認出来てない物を含みます。
  • LCD有、ボタン操作を前提にします。想定する仕様は以下の通り(注1)
    LCD    16X2
    ボタン   コマンド1個、メモリ最大5個(計6個)
    接続するTX 最大6個
    ボリューム  有り
    PTT端子    無し
  • ボタン操作を有効にする場合は以下の設定をしてコンパイルしてください。
    (keyer_features_and_options.h)
    #define FEATURE_COMMAND_BUTTONS
    #define FEATURE_MEMORIES
    #define FEATURE_POTENTIOMETER
    #define FEATURE _LCD_XXXX //XXXX部分は使用するLCDに合わせる。無い場合はコメントのまま(注1)

1.操作

操作 動作 コンパイル時の設定等
ボタン0を押す コマンドモード ON/OFF コマンドモード中は、実行中のコマンドを終了(中断)する場合にも使われる。
ボタン0を押した後、左パドル 送信速度が速くなる

ボリュームとは別に速度指定が可能。設定は以下の通り。
(keyer_settings.h)
#define initial_speed_wpm xx  //初期値
#define wpm_limit_low  xx      //最低速度
#define wpm_limit_high xx      //最高速度

ボタン0を押した後、右パドル 送信速度が遅くなる
ボタンxを押す(1~12)(注2)
(短押し)
メモリーxを自動送信
中断はパドル
ボタン数=メモリー数 x + 1(個)
(keyer_settings.h)
#define analog_buttons_number_of_buttons x
ボタンxを押した後、左パドル

メモリーをリピート送信
(コンテストに便利。ビーコン的にも使える)
中断はパドル

リピート間隔の設定は以下の通り。
(keyer_settings.h)
#define default_memory_repeat_time xxxx //xxxxはミリ秒
ボタンxを押す(1~6)(注2)
(長押し)
出力をTXxに切り替える TX数の設定は以下の通り。
(keyer_pin_settings.h)
#define tx_key_line_x yy //xTX番号 yyマイコンのpin番号。yy=0 の場合は実装されない。
ボリューム(通常時)

送信速度の設定(注1)
左回し:遅く
右回し:早く


通常時とコマンドモードの速度は別に管理されているが、ボリュームの範囲は同じ値を使っている。
(keyer_settings.h)
#define initial_command_mode_speed_wpm xx//初期値
#define initial_pot_wpm_low_value xx //最低速度
#define initial_pot_wpm_high_value xx //最高速度

ボリューム(コマンドモード時) コマンドモードの速度設定(注1)
左回し:遅く
右回し:早く

左パドルを押したまま電源ON ビーコンモード
メモリー1の内容を自動送信する。
※動作は未確認
(keyer_features_and_options.h)
#define FEATURE_BEACON
右パドルを押したまま電源ON

ストレートキーモード(簡易モード)
打鍵は左パドルで行う。
※コマンドモードはパドル操作
同時操作モードの設定は右の通り

簡易モードについての設定は有りません。
パドルと同時操作モードにする場合は以下の通り。
(keyer_features_and_options.h) 
#define FEATURE_STRAIGHT_KEY
#define FEATURE_STRAIGHT_KEY_ECHO
(keyer_pin_settings.h)
#define pin_straight_key yy  //yyマイコンのpin番号
左右パドルを押したまま電源ON EEPROMの内容リセット

・EEPROMの内容をリセットする場合
・動作に不具合が起きた場合

コマンドモード中に
ボタンxを押す(1~5)(注2)
(短押し)

メモリーの登録。(注2)
「Pgm Memory x」と表示

コマンドボタン:登録を完了する。
※何も入力せずにコマンドボタンを押すと該当メモリーが空になる。

長押しモードに変更する場合は、jh4vajさんのホームページを参照

K3NG CW Keyer、ボタンによるメモリ書込みを長押しに改造(うっかり消してしまう事故を回避)

2.コマンドモード

コマンド 動作  備考
A(・-) Iambic Aモード(スクイズキー) 両側のパドルを開放したら、符号送出を終ります。
B(-・・・) Iambic Bモード(スクイズキー) 両側のパドルを開放したら、いま出ている符号の反対の符号を1個出して終ります。(早い打鍵ではタイミングが難しい)
アイアンビックの詳しい説明はA1clubのページを参照してください。
C(-・-・) シングルパドルモード 押す場合、先に押した方が連続。(切替なし)
離す場合、押したままのキーが連続。
D(-・・) Ultimaticモード 理論上、欧文を最も少ない操作で送信できるモード
押す場合、後から押した方が連続(切替わる)
離す場合、押したままのキーが連続
使用しない場合以下の設定(デフォルトは使用)
(keyer_features_and_options.h) 
#define OPTION_NO_ULTIMATIC
G(--・) バグキーモード 短点:自動、長点:マニュアル
E(・) コマンドモードの速度アナウンス コマンドモードの速度をLCDとモールスでお知らせ
F(・・-・) サイドトーンの周波数の表示と調整 パドル左:高く
パドル右:低く
コマンドボタン:設定終了
※ボリュームでは、周波数を変更できません。
確認は?
H(・・・・) 短点と長点比率、符号間隔の初期化 weighting = 50%
dah:dit     = 3.0   (3対1)
I(・・) TXへの送信On/Off(トグル) TX Offの場合、TXに出力されません。無線機を接続中に調整する場合は、Offで行ってください。
J(・---) 短点と長点比率(dah:dit )の調整(注1)
※比率はLCDに表示されません。短点と長点が交互に流れるので音で確認してください。
パドル左:大きく
パドル右:小さく
コマンドボタン:設定終了(数回押さないと終わらない)
※初期化はH、確認は?
K(-・-) 短点、長点バッファーの初期化 ※未確認
L(・-・・) 符号間隔率(weighting)の調整(注1) パドル左:大きく
パドル右:小さく
コマンドボタン:設定終了(数回押さないと終わらない)
※初期化はH、確認は?
M(--) コマンドモードの速度設定(注1)
パドル左:早く
パドル右:遅く
パドル左:早く
パドル右:遅く
コマンドボタン:設定終了
N(-・) パドルのリバースモード(トグル) ※間違って入力したら左右各1回でノーマルに
O(---) サイドトーンのOn/Off(トグル)  
P#(・--・) メモリーの登録。(#は1~12)(注2)
「Pgm Memory #」と表示
※ボタンからの操作は最大5
P1:メモリー1に登録する。
    :
P4:メモリー4に登録する。
コマンドボタン:登録を完了する。
※何も入力せずにコマンドボタンを押すと該当メモリーが空になる。

R####(・-・)

シリアル番号を登録する(初期値は1)
####は0001~9999)


シリアル番号は、コンテスト等で、使用する番号でメモリーマクロで使用可能。ただし、キーボードやシリアル接続でないと使用できません。
(メモリーマクロの例)
\e:シリアルナンバーを送信してインクリメント
\n:シリアルナンバーを送信しない
\c:0をT、9をNで送信してインクリメント

T(-)

TUNEモード
LCDに「Tune Mode」と表示


送信機やアンテナの調整に使う。
左パドル:押している時だけ送信
右パドル:送信連続(トグル動作)
コマンドボタン:終了
※左右同時押しでも終了

V(・・・-)

ボリュームの有効/無効(トグル)


速度調整につかうボリュームの有効無効をセット。
不意にボリュームに触れて速度が変わるのを防止

W(・--)

送信速度の設定(注1)
パドル左:早く
パドル右:遅く


パドル左:早く
パドル右:遅く
コマンドボタン:設定終了

X(-・・-)

コマンドモード終了


 

Y####(-・--)

メモリーリピート間隔の調整
####は0001~9999ミリ秒)


メモリボタン+パドル左でメモリーをリピート送信
デフォルトは3秒

Z(--・・)

オートスペース(トグル)


一定時間後にスペースが入る。
以下の設定が有効な場合に機能する。
(keyer_features_and_options.h) 
#define FEATURE_AUTOSPACE

1(・----)
2(・・---)
3(・・・--)
4(・・・・-)
5(・・・・・)

メモリー#内容の確認(#は1~12)
「Memory #」およびメモリー内容(先頭から16文字分)が表示される。
※ボタンからの操作は最大5

・メモリーの内容が音で確認できる。
・サイドトーンをOffにしていても聞こえる。
・メモリー内容が空でもエラーにはならないが、未実装のばんごーはエラーになる。
 =(-・・・-)

PTTのOn/Off(トグル)
※PTT信号が必要な場合

PTT操作を有効にする。
PTT設定は以下の通り。※TX番号と合わせること
(keyer_pin_settings.h)
#define ptt_tx_x yy //xTX番号 yyマイコンのpin番号。yy=0 の場合は実装されない。
・(・-・-・-) 作者からのメッセージ 何と言ってるか、ご自身で確かめてください。
S(・・・) 送信練習モード
※動作は未確認
LEDは無くても問題なさそうです。

以下の設定が有効な場合に機能する。
(keyer_features_and_options.h) 
#define FEATURE_ALPHABET_SEND_PRACTICE
(keyer_pin_settings.h)
#define correct_answer_led yy //yyはマイコンのpin番号
#define wrong_answer_led yy //yyはマイコンのpin番号
(使い方)
Aから順番にZまで打っていく
正しければcorrect_answer_ledが点灯し「ピッ」となる。
誤りならwrong_answer_ledが点灯し「ブッ」となる。
終了はコマンドボタン

U(・・-) 受信送信練習モード
※動作は未確認

以下の設定が有効な場合に機能する。
(keyer_features_and_options.h) 
#define FEATURE_COMMAND_MODE_PROGRESSIVE_5_CHAR_ECHO_PRACTICE
(keyer_pin_settings.h)
#define correct_answer_led yy //yyはマイコンのpin番号
#define wrong_answer_led yy //yyはマイコンのpin番号
(使い方)
お題が表示と音で出されるので同じ符号が出る様にパドル操作します。
LEDは送信練習モードと同じように点きます。
失敗すると同じお題がだされます。成功した場合は、先に進みます。
文字数は1文字から順に5文字まで増えてきます。

?(・・--・・) ステータスのアナウンス

LCDと音(設定値のみ)で以下の内容を知らせます。

  1. Speed in WPM
  2. Keyer Mode
  3. Weighting (%)
  4. Dah to Dit Ratio

注1:LCD有を前提に解説します。LCD無しの場合、周波数や速度調整のパドル操作が逆転します。

注2:実装により上限の数は変わります。

 

コラム:Oコマンド(サイドトーン無し)のところに//zzzzzzzzと有った。

もしかしたら夜中に運用する時の為に作ったコマンドか?
ソースを眺めていると意外な発見がある。

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