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2022年9月

2022年9月21日 (水)

XIAO ESP32C3について(不具合と対処方法)

作成中!

XIAO ESP32C3(以下XIAO ESP32)はXAIOとpin配置が互換(詳しくは以下の表を参照)の小型マイコンです。

CPUはXIAOとは異なるためバイナリ互換はありませんが、Pin配置が類似で同じ周辺機器を使う事ができます。

だだし、XIAO ESP32は登場したばかりでArduinoのライブラリが安定していないためか、または使い方が間違っているのか不明ですが、動作が不安定(場合によっては起動しない)場合があります。以下に実際に体験した不具合と対処方法を記載します。


事象1:

ボードマネージャにESP32は有るのに「XIAO ESP32C3」が選べない

対策1:

「XIAO ESP32C3」が表示されるのはライブラリのバージョンが2.0.4以上です。
環境設定に以下の行を追加してから2.0.4以上を設定すれば「XIAO ESP32C3」が選べるようになります。
https://raw.githubusercontent.com/espressif/arduino-esp32/gh-pages/package_esp32_dev_index.json


事象2:

コンパイルしたスケッチがロードできない。(タイムアウト)

「XIAO ESP32C3」を3つ購入したところ1つだけこの症状になりました。


Arduino:1.8.19 (Windows Store 1.8.57.0) (Windows 10), ボード:"XIAO_ESP32C3, Enabled, Default 4MB with spiffs (1.2MB APP/1.5MB SPIFFS), 160MHz (WiFi), QIO, 80MHz, 4MB (32Mb), 921600, None, Disabled"
最大1310720バイトのフラッシュメモリのうち、スケッチが199816バイト(15%)を使っています。
最大327680バイトのRAMのうち、グローバル変数が9572バイト(2%)を使っていて、ローカル変数で318108バイト使うことができます。
esptool.py v4.2.1
Serial port COM13
Connecting....Traceback (most recent call last):

File "esptool.py", line 34, in <module>
File "esptool\__init__.py", line 1004, in _main
(中省略)
File "serial\serialwin32.py", line 325, in write
serial.serialutil.SerialTimeoutException: Write timeout

[10996] Failed to execute script 'esptool' due to unhandled exception!
スケッチの書き込み中にエラーが発生しました

esotoolを手で実行すると、ESP32-C3: Wrong boot mode detected (0x8)! The chip needs to be in download mode.
と言うメッセージがでてきました。これはブートモードがダウンロードモードに無いとのメッセージです。

対策2:

Pin_20220924222101

以下のいずれかの方法を試してみてください。私の場合は③で解決しました。

①BOOT BUTTONとRESET BUTTONを同時に押しBOOT BUTTON⇒RESET BUTTONの順に離しコンパイルする。

②BOOT BUTTONを押したままコンパイルする。

③BOOT BUTTONとRESET BUTTONを同時に押し、RESET BUTTONを離しコンパイルする。(BOOT BUTTONは押したまま)

※いずれの場合も、転送が開始されればBUTTONは離して良い。


事象3:

BLEの大き目のスケッチ(100%ではない)をインストールすると以下のメッセージを吐いて暴走する。
この状態になると途中でリセットがかかるため、新しいスケッチが書き込めない。(途中まで進むが中断する)

ESP-ROM:esp32c3-api1-20210207
Build:Feb 7 2021
rst:0x3 (RTC_SW_SYS_RST),boot:0x8 (SPI_FAST_FLASH_BOOT)
Saved PC:0x403d10fc
SPIWP:0xee
mode:DIO, clock div:1
load:0x3fcd6100,len:0x438
load:0x403ce000,len:0x918
load:0x403d0000,len:0x24e4
entry 0x403ce000

対策3:

暴走する原因は不明ですが、新しいスケッチが書き込めないのは困る。
そこで空のスケッチ(新規作成で生成されるスケッチ)を書き込むと以降は普通に書き込むことができます。


XIAO ESP32C3のPin配置

  XIAO ESP32C3 XIAO
Pin番号 Analog Degital GPIO その他 Analog Degital その他
1 A0 D0 2   A0 D0 DAC
2 A1 D1 3   A1 D1  
3 A2 D2 4   A2 D2  
4 A3 D3 5   A3 D3  
5   D4 6 SDA A4 D4 SDA
6   D5 7 SCL A5 D5 SCL
7   D6 21 TX A6 D6 TX
8   D7 20 RX A7 D7 RX
9   D8 8 SCK A8 D8 SCK
10   D9 9 MISO A9 D9 MISO
11   D10 10 MOSI A10 D10 MOSI
12       3V3     3V3
13       GND     GND
14       5V     5V

 

2022年9月 8日 (木)

特定小電力トランシーバー T48用 AC電源変換アダプタ Ver2

Dsc_0111

格安の特定小電力トランシーバー T48(以下T48)は大変便利ですが、
非充電式であるため、新品の電池を使用しても1日持たない時もあります。(廃棄の問題もあり)
外部電源が使えると便利ですが、4.5Vに電圧を変換する必要があります。

【変換アダプタ】
当初、市販のACアダプタ(4.5V)使用していましたが、汎用電源の要望があり、
DC-DCインバータを使い外部電源6V~14Vに対応しました。
※外部電源の使用はメーカーの想定外であるため、自己責任でお願い致します。
※本品使用することにより万一損害が出ても、一切の保証は行いません。

Dsc_0113

また、机の上に置いても安定するスタンド型としました。


【組立】

Center_0001_burst20220908084655481_cover

変換アダプタは「アダプタ部」と「台座」をネジで固定する構造となっています。
写真の中央が「台座」ですが上から見ると4つ穴が開いています。上の2つがアダプタを
固定すつ穴です。
※下の2つの穴は、机等に固定する為のもので、4mm以下のネジが使用できます。

①付属するネジを「台座」の下から挿します。

Center_0001_burst20220908084735103_cover

②「台座」に「アダプタ部」を乗せワッシャーを挟んでナットで固定します。
反対側のネジも同様に固定します。

組立は以上です。


【外部電源の仕様】

使用できる外部電源は以下の条件の物をお使いください。


  • プラグ:センタープラス、外径5.5mm(内径2.1mm)
  • 外部電源の電圧は6V~14V(0.2A以上)

 

【接続・運用】

①T48は電源を切り、ベルトクリップと電池基台カバー取り出してください。

②変換アダプタの背面にDCプラグがあります。

Center_0001_burst20220908085248920_cover

③DCプラグに、ACアダプタの出力プラグを挿します。

Center_0001_burst20220908085307825_cover

④T48の電池部を変換アダプタに挿します。(奥まで差し込んでください。)

Dsc_0116_20220908122101

⑤ACアダプタを電源コンセントに挿してからT48の電源を入れてください。
T48の電池マークが点滅したり、「ビープ音」が鳴ったりしないことを確認してください。
※異状を感じた場合は、直ちに使用を注意してください。


【その他】

Dsc_0121

外部電源としては、9V電池も使用できます。

  • 9V電池
    Dsc_0120
  • 2.1mmDCプラグ付バッテリースナップ
    P07356

【頒布について】

頒布品一覧をご覧ください。

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