WWRアンテナ 直付けATU (実験)
WWRアンテ ナはカーボンファイバーを使った釣り竿(以下カーボンロッド)を
アンテナのエレメントとして利用するものですが、必ずATUが必要になります。
WWRアンテナの電気的特性については以下のページをご覧ください。
特別寄稿 カーボンファイバーロッドによるSOTA用アンテナ (FB NEWS)
小型のATUも有りますが山岳移動などなるべく荷物を減らしたいところです。
今回はカーボンロッドのJINKING 7.2mを使用し、7MHzで運用することを目指します。
また、50mm×65mmx30mmのボックスにマッチング回路を納めます。
【マッチング回路案1】
小型のマッチング回路としてGAWANT方式があります。GAWANTでは1.5m程度の
ロッドアンテナを使用しますがロッドアンテナの替わりにカーボンロッドを使用します。
コイルの巻き数等を調整したところ以下の構成となりました。
トロイダルコアのコイルはオリジナルのGAWANT7より巻き数が少なくなりました。
エレメント長が7.2mと長く給電方法を直接給電ではなく外側巻いたアルミテープに
給電する非接触方式とし事による影響と思われます。
1次側:2T
2次側:30T
屋外で実験する前に軒先で試すと以下の様にVSWRは1.1まで下がりました。
しかし、屋外で2以下になりませんでした。周囲の影響が大きく影響していると思われます。
また、ポリバリコンの調整が非常にクリチカルで非常に不安定で、扱いにくいため再検討することにしました。
【マッチング回路案2】
一般的なATUはTマッチが多く使われています。
マルチバンドに対応する場合は、コイルを切り替えるスイッチやリレーが必要になりますが、
モノバンドであれば構造をシンプルにできます。部品は、案1で作成したものを流用します。
バリコンは1個しかありませんが、外側巻いたアルミテープとロッドアンテナの間に
当初約300PFの容量がありました。容量が少ないため、アルミテープを大きくして
約397PFにしました。
カウンターポイズを追加して調整した結果7.054MHzで1.0まで追い込む事ができました。
また、1.5以下の範囲が±100KHzあり調整は格段に楽になりました。
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