VCH上部エレメント2段アンテナ(実験中)
VCHアンテナは、上部エレメントの1/4波長(エレメント+コイル)と下部エレメント+地上エレメント1/4波長からなり、下部エレメント+地上エレメントの間のインピーダンスが50Ωになる点で給電されることで、非常によく検討されたアンテナです。
しかし、最近は釣り竿がグラスファイバーからカーボンに移行しており、4.5m以上のグラスファイバーロッドの入手が困難になってきました。そのため、VCHベースで3.6m程度の短いグラスファイバーロッドでも運用可能なアンテナを検討する必要が生じています。
検討した結果、上部エレメントを2段重ねることでエレメント長が3m程度になる事が判りました。
以下の図をご覧ください。インピーダンスが50Ωになる点で給電しようとするとコイルの途中になってしまうため、
1:9UNUNを用いてアンテナの端から給電してみました。
※これって単なる1/2波長ベースロードアンテナでは...w
本来この給電方法ではATUなどのマッチング回路が必要となります。
まだ、実験段階ですが、下部のVCHコイルをワニ口クリップで調整することで
7MHzではVSWRが1.5程度まで下げる事が出来ました。
(参考)
7MHz 1.5
14MHz 2.0
21MHz 2.2
このアンテナのメリットとデメリット(想定を含む)
【メリット】
- 短い釣り竿でも実現できる
- 調整が手元で出来るので簡単になる
【デメリット】
- vchアンテナより利得が低下する(予測)
- コイルが2個になり重くなる
- VSWRが落ちきれず、ATUが必要になる?
今回はここまでですが、検証を進めて情報を更新したいと思います
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