IC-705BTの充電回路試験
(写真はIC-705BTのテストベンチ)
IC-705BT プログラマブルリモコンの開発に伴いリチウムポリマー電池の充電回路として
TP4056を使用した充電ユニットを採用しました。IC-705BTの電源関連の主な仕様
充電ユニット(USB-C) | X000RLNADB(TP4056採用)※1 |
充電電流 | 300mA ※2 |
リチウムポリマー電池 | 300mAh 3.7V ※3 |
IC-705BTの消費電流 | 平均 30mA(待機時) ※4 |
電源出力電圧 | 3.3V ※5 |
※1:各社から同様の充電ユニットがでている。
※2:300mAに変更する場合、R3を4.00KΩにする必要があるが、手持ちの関係で4.32KΩを使用
※3:目標値は、500mAhであるが価格や電池の大きさ等を考慮し300mAhを採用
※4:Bluetoothを常時ONする必要があるためディープスリープは採用出来ない。
※5:ATOMLiteの入力電圧は3.3Vのため、TP4056の出力に3.3Vの3端子レギュレータを接続している
【測定結果】
この試験はIC-705BTの使用を目的に行ったもので、TP4056単体の性能については、以下のページを参照してください。
◆充電特性
USB-Cからフル充電しUSBポートの電流、電圧、充電時間を測定
フル充電時間:85(分)
(考察)
- 開始から41(分)までは定電流動作
- それ以降は定電圧動作、徐々に電流が減少
- 84分前後に設定値の1/10の30mA以下となり充電終了
リチウムポリマー電池の電圧(充電回路における保護機能の仕様) 開始時:2.44V(2.4V) 終了時:4.14V(4.2V) |
◆放電特性
IC-705とBluetooth接続した状態(待機時)でどの程度使用できるか測定
- 開始から3時間40分までは出力3.28Vで非常に安定
- 3時間41分過ぎから徐々に電圧が下がる
- 出力2.4Vを下回ったところでDW01Aの過放電保護回路が動作し出力をシャットダウン
以上にによりこの構成の使用時間は3時間40分と推定されます。使用時間を延ばす場合は、
容量の大きな物に変更が必要。特に発熱等もなかったので、500mAh(推定6時間)までは変更可能と思われる。
※変更の場合は別途事前検証が必要
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