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2025年5月

2025年5月 9日 (金)

FTX-1シリーズ 海外向けマニュアルから読み解く国内向け仕様

国内販売が決定?したので、海外向けマニュアルからの情報展開は終了します。

以降は「FTX-1まとめ記事」をごらんください。


技適番号 (2025/7/8現在)

FTX-1 Fleld FTX-1 Optima-50 FTX-1 DX
002-250001

002-250001(AMP無)
002-250002(AMP有)

002-250003

FT8の設定例(暫定版)

ネット寝流れていた情報を参考にWSJT-Xの設定をしてみました

まだ、Hamribに正式採用されてないので暫定的な設定です。

無線機の種類はFTDX-10を使用します。その他の設定は下の画像を参考にしてください。

実機で試したところFTDX-10ではダメでした。FT-991またはFT-891に設定してください。

なお、周波数変更が効かないので、VFOで変更するかメモリーを活用してみでください。

なお、時々フリーズするなど不具合が発生する場合があるそうです。

正式版が早く出てほしいですね。

20250717-232854


米国ハムベンション2025での情報を追加しました


 1.FTX-1F(フィールドヘッド )とSBR-52LI(バッテリー)は日本製、SSM-75E(マイク)は中国製。
 2.「フィールドヘッド」と「パワーアンプ」をつなぐケーブルは5本、アンテナコネクターはブロック(一体化)

八重洲無線株式会社は2025年5月3日「FTX-1シリーズ」の日本国内での発売開始は

2025年6月を予定と発表しています。

7月半ば過ぎ頃に延期されました 


一般的な国内での販売価格(税込み) 5月17日現在

  • FTX-1 Fleld(10W)特価142780円
  • FTX-1 Optima-50 (50W) 特価212300円
  • FTX-1 DX (100W) 特価205700円

しかし現在、同社のホームページに詳細な仕様の説明は無く、海外向けマニュアルから

国内向けの仕様を推定してみたいと思います。マニュアルの分量が多いので特徴的な部分や

(個人的に)気になる部分を抜粋します。

※一部国内向けページに記載が載ったため一部修正します。

FTX-1シリーズ(海外向け)製品情報 ※日本仕様とは異なる※(YAESU USA)

FTX-1シリーズ(国内向け)製品情報

※あくまで推定なので正式発表があるまでの暫定といたします。

※海外向けマニュアルは他のマニュアルからのコピペと思われる誤記が見られ確認の必要がある。


発表済の仕様

※海外向けマニュアルの情報を含む

  国内向け 海外向け
10W版(0.5~10W) FTX-1 Field FTX-1 Field
50W版(5~50W) FTX-1 optima-50 無し
100W版(5~100W) FTX-1 DX FTX-1 optima
送信周波数 1.8MHz帯~430MHz帯のアマチュアバンド
非常連絡設定周波数 4630kHz
1.8MHz帯~430MHz帯のアマチュアバンド
70MHz帯(UK Amatteur bands only)
受信周波数

30kHz~174MHz
400MHz~470MHz

30kHz~174MHz
400MHz~470MHz
電波形式 A1A(CW)、A3E(AM)、J3E(LSB/USB)、F3E(FM)、F7W(C4FM)、F1D、F2D A1A(CW)、A3E(AM)、J3E(LSB/USB)、F3E(FM)、F7W(C4FM)、F1D、F2D
     

 


マニュアルから読み解いた各項目

①本体

②バッテリー

③マイクロフォン

④アンテナ端子

⑤SDカード

⑥パワーアンプ

⑦コンテストメモリーキーヤー

⑧FT8オペレーション

⑨CAT

⑩Bluetooth

⑪VFO


①本体

 FTX-1はポータブル運用が可能な「フィールドヘッド」と「パワーアンプ」で構成されている。

  • 「フィールドヘッド」はFTX-1Fのことで、単体でポータブル運用が可能。出力10W(付属バッテリー使用時6W)
  • 「パワーアンプ」は海外向けは100Wのみであるが国内向けは50Wと100Wの2タイプがある。
    国内向けの、50W RFアンプ「SPA-1M」は発表されているが、100W RFアンプ「SPA-1 」の発表はない。

②バッテリー

 1.海外向けのバッテリー「SEB-52LI」は100Wににも添付されるが、国内向けの100W機(FTX-1 DX)には
  付属しない。そのためか、50Wタイプより100Wの方が6,600円安い。なお、バッテリーはオプションで
  購入可能(19,800円)。

  2.バッテリーの充電方法は3通りある。

  • 「フィールドヘッド」のDC 13.8V端子
  • 「フィールドヘッド」のUSB PD 45W、15V端子
  • 「SEB-52LI」のUSB PD 45W、15V端子

 3.「フィールドヘッド」 にバッテリー未装着でUSC-C PDから給電している場合、受信は出来るが送信は
  出来ないようだ。

 4.バッテリーを接続した状態で「SEB-52LI」のUSB PDから充電してはいけない。


③マイクロフォン

 1.マイクロフォンはSSM-75Eが添付される。海外向けマニュアルではSSM-78G(FT-DX101等に添付)
  が記載されてい
が、コネクターの形状が異なるため、誤記と思われる。なお、ボタンについては同じ
  配置となっているため動作説明に
題はないとおもわれる。

 2.各ボタンのデフォルト値は以下のとおり。なお、設定は変更可能

P1 LOCK  MAINまたはSUBダイヤルのロック
P2 QMB 現在の周波数をQMBに保存
P3 BAND UP 運用バンドが高い方に変わる
P4 V/M VFO モードとメモリーモードの切り替え
UP FREQ UP 周波数が高い方に変わる
DOWN FREQ DOWN 周波数が低い方に変わる

 3.P1~P4、UP、DOWNに設定可能なコマンド(要確認


LOCK :メインダイヤルの動作をロック
QMB :クイックメモリーバンク機能
A/B :VFO-A と VFO-B の切り替え(MAIN/SUB切替?
V/M :VFO モードとメモリーモードの切り替え
TUNER :内蔵アンテナチューナーの ON/OFF 1 秒以上
     押すとオートチューニング開始
VOX/MOX :短押しで VOX 機能の ON/OFF、長押しで
      MOX 機能が動作します。
MODE :電波型式の切り替え
ZIN_SPOT :短押しでオートゼロイン機能、長押しで
      サ イド
トーンを再生します。
SPLIT :スプリット機能の ON/OFF
FINE :ファインチューニングの ON/OFF 

NAR :ナローモードの ON/OFF
NB :ノイズブランカー機能の ON/OFF
DNR :デジタルノイズリダクション機能の ON/ OFF
FREQ UP :周波数が高い方に変わる
FREQ DOWN :周波数が低い方に変わる
BAND UP :運用バンドが高い方に変わる
BAND DOWN :運用バンドが低い方に変わる
ATT :アッテネーターの ON/OFF
IPO :IPO 機能の切り替え
DNF :デジタルノッチフィルターの ON/OFF
AGC :AGC 回路の時定数の切り替え

 ※A/BはVFO-A、VFO-Bが無いため、設定が無効?


④アンテナ端子

 1.「フィールドヘッド」のアンテナ端子はBNCで(HF/50MHz)と(144MHz帯/430MHz帯)の2種類がある。

 2.「パワーアンプ」のアンテナ端子はM型で(HF/50MHz)はANT1とANT2の2種類と(144MHz帯/430MHz帯)
  はANTの1種類がある。(合計3個)
 3.ANT2の使い方は設定で変更可能(パワーアンプ使用時)

TRX ANT2で送受信を行う
TX-ANT1、RX-ANT2 ANT1で送信、ANT2で受信
TRX-ANT1、RX-ANT2 ANT1で受信、ANT2は受信専用(送信禁止)

 

 

 


⑤SDカード
 1.SDカードの容量は2GB~32GB
 2.使用可能な種類は、2GB microSD と 4GB、8GB、16GB、32GBの microSDHC
 3.運用中にS-DXボタン長押しで、スクリーンショットが取れ、SDカードに保存される
 4.その他の機能は以下のとおり

  • 受信音声の録音/再生
  • ボイスメモリー
  • メモリーチャンネル情報の保存
  • セットアップモード設定の保存
  • 無線機ファームウェアのアップデート

⑥パワーアンプ

 残ながらパワーアンプに関する記載はあまりなかった。おそらく別マニュアルに掲載されるものと思われる。
 特に、接続方法や「フィールドヘッド」と「パワーアンプ」を切り離しての運用など興味が有った。

  ※国内向けのホームページのFTX-1 DXには「フィールドヘッド」と「パワーアンプ」を分離した写真
  掲載されており、分離した運用を予感させる

 現時点で分かっている情報は以下のとおり。

 1.コネクター類は以下のとおり

 (前面)コネクターはケーブル付き

  • ANTブロック:HF/50MHzとVHF/UHFが一体化されている。規格はBNCだがロック機構は無い
  • DC 13.8V
  • TUNER/LINEAR
  • EXT SPKE (外部スピーカー:3.5mm2極ジャック)

 (背面)

  • ANT(144/430MHz)
  • ANT 1/2(HF/50MHz)
  • DC 13.8V
  • 電流 6W:2.5A 10W 3A 50W:16A、100W:25A
  • TUNER (FC-40用)
  • EXT SPKE (外部スピーカー:3.5mm2極プラグ)
  • GND

 2.背面中央にクーリングFANが有る
 3.トップパネルに66mmの2.5Wスピーカー内蔵
 4.サイズは50W機、100W機ともに同じで213W×89H×240Dmm(フィールドヘッドを付けた状態)
 5.重量は50W機、100W機ともに:3.9Kg(フィールドヘッド1.25kgを付けた状態)
 6.ATU内蔵


⑦コンテストメモリーキーヤー

 1.MESSAGEメモリー:パドルで打ち込んだ符号をメモリーする機能。メモリーは共通で、最大5個保存できる。
 2.TEXTメモリー:ディプレィ上のタッチパネルを操作してメッセージを入力、最後に}を入力する。
  外部USBキーボードの接続の記載が無く使用不可の可能性がある?

 3.コンテストナンバーを入力する場所は、文中に#を入れる。
 4.実際のコンテストナンバーは「CW SETTING」→「KEYER」→「CONTEST NUMBER」で設定する。
 5.送信する場合は「CWモード」にしてメッセージボタンを表示し該当するボタンを押す
 6.残念ながら、FH-2は使用できない?ので画面操作からのみ使用可能と思われる。


⑧FT8オペレーション

 1.USB-CとPCを接続し、FT8を行うことができるが、事前に仮想COMポートのドライバーのインストールが
  必要

 2.FT8の運用に必要な設定がプリセットにあるので、これを呼び出して使用すると便利。
 3.PC側ののソフト(WSJT-X、JTDX等)はFTX-1のサポートが間に合わない可能性があり、当面試行錯誤
  が必要?


⑨CAT

 1.FTX-1ではCATが3種類ある。使い分けは想定不明ですがそれぞれの設定値は以下のとおり

CAT-1 RATE 4800/9600/19200/38400/115200(bps)
CAT-1 TIME OUT TIMER 10/100/1000/3000(msec)
CAT-1 CAT-3 STOP BIT 1bit/2bit
CAT-2 RATE 4800/9600/19200/38400/115200(bps)
CAT-2 TIME OUT TIMER 10/100/1000/3000(msec)
CAT-3 RATE 4800/9600/19200/38400/115200(bps)
CAT-3 TIME OUT TIMER 10/100/1000/3000(msec)

 2.プリセットで使用できるのはCAT-1のみのようだ。(メニューがCAT-1になっているため)
 3.CAT-1とCAT-2はCOMポートの仮想化、CAT-3はTUNER/LINEAR端子

CAT-1 Enhanced COM Port CAT通信(周波数や通信モードなどの設定)
CAT-2 Standard COM Port TX 制御(PTT、CW キーイング、FSK制御)または CAT通信
CAT-3 TUNER/LINEAR端子 TTLレベル。ただしTUNERまたはLINEAR使用時は利用不可

 4.CAT-2、CAT-3の使い方が判ったら追記予定
  (追記)パワーアンプ接続時、TUNER端子からCAT-3が使用可能か調査が必要


⑩Bluetooth

 1.Bluetoothはオプションとなっており、 利用するには最低でもBU-6(Bluetooth Unit)を追加する必要
  がある。
 2.ヘッドセットはSSM-BU2がデフォルトのようだが、他の市販品については今後の動作確認レポートを待ち
  たい。
 3.BU-6の本体はBU-5と同じ物で、FTX-1用の専用カバーが付いたもの。従って技適は取得済と考えてよい
  でしょう。また、市販のヘッドセットの互換性もBU-5と同等と考えて良いとおもいます。
 4.現時点でBluetoothによるCAT制御は情報が有りません。当面USB-Cの接続のみと考えて良いでしょう。


⑪VFO
 1.FTX-1は残念ながらHF/HF運用はできません。従って、MAIN/SUB両方をHF/50MHzに設定し同時受信
  はできません。しかし、スプリットの運用でMAIN、SUBにそれぞれにHF帯の設定は可能になるので、
  切り
替えての運用は可能と思われます。(要確認
 2.SPLIT運用の場合、MAIN側を受信周波数、SUB側を送信周波数に設定します。
 3.同時受信は、HF/V、HF/U、V/U、U/V、V/V、U/Uになります。
 4.VFO-A/VFO-Bの設定は無く、MAIN/SUBの設定のみです。
 5.MAINおよびSUBダイヤルのLOCK時、クラリファイヤーもロックされるようです。(要確認


現時点で読み解いた仕様を列記しました

 

 

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