FTX-1のWIRES-XとGoogle翻訳を連携する
2026年3月から、FTX-1でWIRES-Xが運用できるようになりました。
さっそく色々と実験を重ねており、海外ROOMの交信をモニターも楽しんでいます。
しかし、早口の日常会話は聞き取れなかったり、意味不明な単語が出てきたりと、
なかなか苦戦しておりました。
そこで、FTX-1のUSBポートを確認したところ、WIRES-X運用中もUSBオーディオデバイスに
音声が流れていることが判明しました。
これをGoogle翻訳などの外部アプリに接続すれば、リアルタイムで翻訳できるのではないかと
考え、さっそく実験してみました。
ご注意:「Google翻訳」や「音声入力」は完璧ではありません。あくまで参考としてお使いください。
以下の説明は以下の条件で行います。他の環境での検証は未確認です。
①FTX-1:最新のファームウェアに更新済であること
②WIRES-X ID:本来、登録は必須ではないが、海外のサイトを検索する時に便利なので、取得すると良い。
ここでは、WIRES-X ID取得済を前提として解説します。
③OS:Windows11
④ブラウザ:Google Chrome
⑤翻訳エンジン:Google翻訳
【事前準備】
1.「USB OUT LEVEL」を変更する
FTX-1のUSBポートの「USB OUT LEVEL」はデフォルトで50となっています。
しかし、Google翻訳の入力レベルとしては低いので100に変更します。
なお、「USB OUT LEVEL」の設定はC4FMおよびWIRES-Xに無いので「PRESET」を使用します。
①「MODE」キーを長押しして、C4FMにする
②MODE画面右下の「PRESET」を長押しする
③「PRESET1」はFT8で使用するので未使用のPRESETを選択する(写真は「PRESET3」を選択)
④「PRESET NAME」を設定する(写真はWIRES-X)
⑤「FUNCダイヤル」を回して「USB OUT LEVEL」を50 ⇒ 100に変更する
⑥設定が終わったら「BACK」を2回押す 数秒後にモード設定画面が消える
2.USBドライバーをインストールする
既にFT8等で仮想USBポートのドライバーをインストー済であれば、改めてインストールする必要はありません。
インストール手順は八重洲無線の公式サイトからダウンローおよびインストールしてください。(手順は省略します)
3.AUDIOポートを確認する
①PCとFTX-1をUSBケーブルで接続し、PCおよびFTX-1の電源を入れる
②スタートメニュー ⇒ 設定 ⇒ システム ⇒ サウンド ⇒ 入力を確認する
③ マイク(n-)USB Audio Device を選択し「規定のデバイス」になっていることを確認する
※USB Audio Deviceの前に2-や3-などの数字が入る場合がありますが、PCによってことなります。
4.「Google Chrome」を起動し、画面右の点が9個並ぶアイコン ⇒ 「Google翻訳」順にクリックする
5.「Google翻訳」の左側を英語、右側の日本語に設定する。
【WIRES-Xで海外ROOMをモニターする】
WIRES-Xを起動し海外ROOMをモニターする
①WIRES-Xソフトを起動する
②FTX-1の「GM/X」キーを長押ししてWIRES-Xを起動する
③交信中の海外ROOMを探す。
④交信中ROOMが見つかったら「Google翻訳」の左下のマイクアイコンをクリックする
⑤英語の音声を検出すると翻訳が開始されます。
音声のレベルが低すぎたり、高すぎたりすると上手く翻訳されない場合があります。
スタートメニュー ⇒ 設定 ⇒ システム ⇒ サウンドでマイクボリュームを調整してください。
【Google翻訳を使って海外と交信する】
基本的操作は海外ROOMをモニターする手順と同じですが、送信用に「Google翻訳」を2つ立ち上げる点が特徴です。
※WIRES-Xの起動については説明を省略すいます。
①「Google Chrome」から「Google翻訳」を2つ起動する起動する。
②「Google翻訳」のタブを右クリック ⇒ 現在のタブで新しい分割ビューをクリックする
③分割ビューに追加するタブを選択で「Google翻訳」を選択すると「Google翻訳」が2つ同時に表示されます。
④一方の「Google翻訳」受信用に左側を英語、右側の日本語に設定する。
もう一方の「Google翻訳」送信用に左側を日本語、右側の英語に設定する。
画像は左が受信用、右が送信用です。
⑤メモ帳などで予め送信内容のひな型を用意しておくと編集が便利です
⑥送信内容を送信用「Google翻訳」の入力欄にコピペします。右の英語欄に翻訳後の英文が表示されます。
⑦ご自身の声で発音する場合は英語欄を読み上げます。
⑧合成音声を使う場合は、英語欄のスピーカーアイコンをクリックしPCのスピーカーから出る音声を
無線機のマイクで拾います。
※音声合成は女性の声になりますので、合成音声を使ってる事をアナウンスしたほうが良いとおもいます。
⑨音声合成を使用する場合、以下の注意点を参考にひな型を修正します。
- RSTは数字を使わず英語で記述する(例:あなたの信号はFiveNineです)
- コールサインは大文字を使用する(例:aaaはトリプルエー、seeはシーと発音していまう)
- 「~どうぞ」などの定型文は予め英文で記述する(例:calling you. go ahead.)
【WIRES-Xで国内ROOMを音声を文字起こしする】
国内ROOMの場合は、翻訳する必要はなく文字起こしだけで充分です。音声をメモ帳などに記録することができます。
①WIRES-Xソフトを起動する
②FTX-1の「GM/X」キーを長押ししてWIRES-Xを起動する
③モニターしたいROOMを選択する。
④メモ帳を起動する。
⑤「Windows+H」でマイク入力が起動するので、マイクアイコンをクリックすると文字起こしが開始されます。
【他のバンドやモードをモニターする】
他のバンドや電波形式もモニターは可能ですが、以下の様な制約があります。
- USB Audio には MAIN、SUB両方の音声が入ってきます。「DISP」を数回押してシングルバンドモードにしてください。
- FTX-1のスケルチをONにしても、USB Audio はスケルチの効果がなく、無信号時は雑音が入り音声の検出精度が下がります。
- 周囲のノイズや音楽が流れると音声の検出精度が下がります。
- FM放送は比較的音声検出に向いていますが、歌、複数同時のトークなどは音声の検出精度が下がります。
以上を考慮したうえで適切に調整することで、ある程度音声を検出することは可能です。
ご注意:「Google翻訳」や「音声入力」は完璧ではありません。あくまで参考としてお使いください。
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