3Dミニ電鍵
この電鍵は、ハムフェア会場などで本格的な電鍵も欲しいと要望があり作成しました。
仕様
項目 | 仕様 | 備考 |
種類 | 縦振り電鍵 | |
本体材質 | PLA | 3Dプリンターで出力 |
つまみ部 | 木製(直径34mm) | |
ツバ部 | PLA | |
接点間隔調整 | ネジ式 | 3mmボルトロック機構あり |
電鍵の構造 | ネオジム磁石反発式 | 微調整可能 |
接続端子 | ミニステレオジャック | R側は配線されていません。 |
WHD | 120mm x 67mm x 60mm | ツマミ部を含む |
ベアリング | 無し | 独自機構により実現 |
固定方法 | マグネットまたは固定ネジ | 固定ネジは「M4皿ネジ」がお勧めです。 |
特徴
①独自の軸機構
ベアリングの替わりにネジ、アルミパイプ、PLA(バーと一体化)の3重構造でスムーズな操作感覚が味わえます。
また、アルミパイプを両側から挟み込むことで、横ブレを最小限に抑え込みました。
②バネの替わりにマグネットを使用した構造
ネオジム磁石を使用し、素早い反発力が得られます。
反発力は「接点ネジ」およびマグネットに挟んだスペーサーで調整できます。
③錆に強いユニクロメッキのネジを使用しています。ただし、「接点ネジ」の先端はヤスリで平らに研磨しています。
接点の間隔は自由に調整できます。
④ツマミの直径は34mmあり、家具に使用する木製のつまみを使用し握り易くなっています。
ツバはPLA製ですが、指にフィットし正しい打鍵姿勢を維持します。
⑤低価格でありながらパーツの材料や構造を徹底的に見直し、高級機に迫る打鍵感覚を実現しました。(個人的感想)
初期調整
頒布品は初期調整済です。⇒初めて使用する場合は微調整の項目に進んて下さい。
①調整はバーに付いた2つのネジで行います。ノブに近い方が「接点ネジ」、遠い方が「間隔調整ネジ」です。
②最初に「接点ネジ」と「間隔調整ネジ」を左に回し、台座の「6角ネジ」接点に接触しない位置に設定します。
この時、ロックナットは邪魔にならない位置までいどうしておきます。
③ノブを押した状態のまま「接点ネジ」を右に回すと、やがて「6角ネジ」に接触します。
接触したら更に0.5~1mm程度バーが離れる様に「接点ネジ」を回し、ロックナットで仮止めします。
④ノブを離すと「六角ナット」と「接点ネジ」の間隔が空くのでの間隔が0.5~1mm程度になるよう
「間隔調整ネジ」を右に回しますロックナットで仮止めします。
⑤ノブを打鍵し打ちやすい位置に修正します。初心者は間隔が0.5~1mm程度で問題ありませんが、
上級者はもっと間隔を狭めても問題ありません。
⑥間隔が決まったらネジが動かないようドライバーで押さえながらラジオペンチ等でロックナットを
締めます。
微調整
初めて使用する場合や、間隔を変更する場合は微調整を行います。
正しく調整する事でとても打ちやすくなります。
◆間隔調整
基本的に「間隔調整ネジ」を回して調整します。
①「間隔調整ネジ」のロックナットを少し緩めます。
②「間隔調整ネジ」を回して調整します。
③調整が完了したら、ロックナットを締めます。
◆磁石の反発力調整
台座の磁石とバーに付いて有る磁石の間隔で反発力が変わります。間隔が空くほど反発力は弱くなります。
①「接点ネジ」のロックナットを少し緩めます。
②「接点ネジ」を回して調整します。
③調整が完了したら、ロックナットを締めます。
※更に反発力を弱くしたい場合は、バーに付いた磁石のスペーサーを数枚取り除きます。
スペーサーを取り除く作業は電鍵を分解する必要が有るためお勧めいたしません。
◆接点磨き
「接点ネジ」は鉄製のため長時間使用していると摩耗したり、錆びたりしてチャタリングの原因になります。
ヤスリや爪砥ぎなどで「接点ネジ」の接触面を磨いてください。
その他
電鍵を固定するため、台座の底に4つの磁石と固定用のボルト穴(M4)が2つ有ります。
ボルトで固定または、鉄板などの上に置いて使用してください。
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