釣り竿に直付け出来る「塩ビ管コイルキット」
HF帯の自作アンテナ、特にローバンドではコイルを挿入して使う事があります。
コイルは直径は4~6cmと大きくなるためコイルの芯が必要になります。
芯の材料は、塩ビ管、ペットボトル、タッパーなど色々な材料が使われます。
今回は塩ビ管の作成を便利にするキットを作成しました。
当キットでは、ポールや釣り竿に直付け(ネジ止め)することができ、コイルの設置が容易になります。
【参考】
「塩ビ管コイルキット」を使ったVCHアンテナ用コイルの作成 (リンク)
キットの概要
塩ビ管に合わせ2サイズ用意しました。
適合する塩ビ管はVU40とVU50です。VP管やその他の規格には合いません。ご注意ください。
キット一覧
キット以外に必要な物品
- 塩ビパイプ(1m)
- コイル用線材(銅線、アルミ線、メッキ線等)
- ノコギリ
- ドリル(4~4.5mm)
- ドライバー
- スパナ(7mm)
- 瞬間接着剤等
1.事前準備
- 予めインダクタンス等を計算し必要な長さの線材や塩ビ管を用意する。
ソレノイドコイルのインダクタンス - DIYショップ等で1m程度の塩ビ管を購入する。購入の際規格を間違えないよう注意する。
※たまに、端材としてカット済のものがあるので、店員に確認するとよいでしょう。 - 作業はノコギリやドリル等を使用するので、安全に十分配慮してください。
2.塩ビ管をカットする
- 塩ビ管の切り出しサイズはコイル有効長(CL)+36mmです。
- カットガイドを利用してカットする位置にマーキングします。
- マーキングを参考に塩ビ管をカットします。
- ※DIYショップのカットサービスを利用しても良いでしょう。
3.カットした塩ビ管にマーキングする
- パイプ押さえをカットした塩ビ管に挿す。
- 穴の位置が並ぶようにパイプ押さえの位置を調整する。
- 固定ボルト、コイル固定ボルトの穴の奥に見える場所にマーキングする。(合計8個所)
- マーキングが終わったら、パイプ押さえを抜く
4.塩ビ管に穴をあける
- マーキングした位置に1~2mm 程度の予備穴をあける。
- 徐々に穴を広げ、最終的に4~4.5mmの穴をあける。
- パイプ押さえを挿して穴にずれが無いか確認する。
- バリを取る。
5.パイプ押さえを仮止めする
- 塩ビ管にパイプ押さえを挿する
- 固定ボルト、コイル固定ボルトを仮止めする。
※ボルトが刺さらない場合、バリが残っている可能性があります。
6.コイル固定ガイドを接着する(2mmピッチまたは3mmピッチ)
※コイル固定ガイドを使用しない場合は省略できます。
- コイル押さえをコイル有効長(CL)に合わせてカットします。
- コイル有効長(CL)が150mmを超える場合はコイル固定ガイドを複数使います。
- 瞬間接着剤等でコイル固定ガイドを塩ビ管に接着する。
- 固定ガイドの位置は、カットガイドのマーカー(溝)を参考に並べる。
- 十分に乾くまで輪ゴムやマスキングテープ等で、コイル固定ガイドを固定してください。
7.コイルを巻く
- コイルに使用する線材の先端をコイル固定ボルトに固定します。
- コイル固定ガイドを使用する場合は、ガイドの溝に引っ掛けて巻いていきます。
- コイル固定ガイドは2mmピッチなので、4mmピッチで巻く場合は1つおきに巻きます。
- コイル固定ガイドを使用しない場合は、出来るだけ均等にまいでください。
- コイルを巻く際、一定の力(テンション)で引っ張りながら巻くと、コイルのヨレを小さくできます。
- 巻き終わったら、線材のもう一方の先端を反対側のコイル固定ボルトに固定します。
8.マスト等に取り付ける
マスト等に傷をつけないよう、テープ等で必ず養生してください。
また、固定ボルトはマスト等に固定する物で落下を防止するものではありません。
以下の各項を良くお読み、落下防止対策を行ってください。
※マスト等にシールが貼ってある場合は、ラップ等で保護してください。
養生テープを直に貼ると、はがす際にシールも一緒にはがれてしまいます。
- コイルの上部と下部の位置に養生テープを巻きます。
- 落下防止対策のため、コイル下部の固定ボルトに引っ掛る様にビニールテープを巻きます。
(厚さ1mm程度)
- コイルをマスト等に挿し、固定ボルトを均等に締め下部を仮止めします。
ビニールテープに固定ボルトが引っ掛っている事を確認してください。
※きつく締めないでください。マスト等が変形したり割れたりします。
- 上部を仮止めします。
- 上下の締め具合と落下防止対策を確認し、問題がなければ、固定ボルトに付いているロックナットを締めます。
頒布について
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