RigComFTX用マクロ編集ソフト(MacroEditFTX V0.1c)の使い方

20251006-003332

(MacrEditFTXのイメージ)


履歴はRigComFTXの項目を参照してください


【MacroEditFTXの概要】

  • MacroEditFTX(以下、本ソフト)は、フリーソフト RigComFTX を使用して FTX-1 を制御するための、マクロ編集専用ソフトです。
  • マクロの編集にプログラミングの知識は不要です。あらかじめ用意されたコマンドをメニューから選択するだけで、簡単にマクロを作成できます。
  • 各コマンドには「SUBコマンド」と呼ばれるパラメーターが必要な場合がありますが、入力可能な値はコマンドの横に表示されます。
  • 「SUBコマンド」は長い文字列の場合があり一部省略した表現を使っています。(例 DATA-FN-N ⇒ DATAFMN)
    ※「SUBコマンド一覧」を参照してください。
  • 上級者向けとして、用意されたコマンド以外に、CATコマンド を直接入力できる「ダイレクト入力」も用意しました。CATコマンドの知識があれば、より高度な編集が可能です。ただし、入力した内容やその結果については自己責任でお願いします。CATコマンドを理解していない場合は、「ダイレクト入力」の使用を控えてください。
  • 本ソフトは最新のFTX-1 シリーズ CATオペレーション リファレンスマニュアル (FTX-1_CAT_OM_JPN_2508-C.pdf)に基づいて作成しております。詳しくはFTX-1シリーズのホームページをご確認ください。

【インストール】

履歴から最新のものをダウンロードしてください。

①MacroEditFTXvxx.ZIPファイルをダウンロードします。

②ZIPファイルを解凍し、フォルダーごと任意の場所に保存してください。

【起動】

①解凍したフォルダーの中にある「MacroEditFTX.exe」をダブルクリックしてアプリを起動してください。

以下のメッセージが表示されたら

詳細情報⇒実行の順にクリックしてください。次回以降はこのメッセージは表示されません。

20250914-165710

②OSの環境によっては、起動時次のようなエラーメッセージが表示される場合があります。
指示に従って.NET Desktop をインストールしてください。
20250807-183249

起動すると、設定済のマクロが表示されます。


操作について

本ソフトは3つのブロックによって構成されています。

【Funcブロック】

20250914-232031

  • F1~F12のボタンが配置されています。ボタンの並び順はRigComFTXと同じです。
  • ボタンの中の文字はマクロ名で内容が判るよう任意の文字が表示できます。
  • ボタンをクリックすると、そのボタンに登録された内容が編集エリアブロックに表示されます。

【編集エリアブロック】

20250928-114345

選択したボタンに設定したマクロを編集することができます。

①上部に選択したボタンの番号が表示されます。

②ボタン番号の下がマクロラベルで、任意の文字が入力できます。(半角10文字)

マクロの内容が判り易い名称を入力してください。

③CMD1~CMD4はマクロの選択でプルダウンメニューになっています。

20250928-114414

フィルターを使用すると項目の選択が楽になります。

Filtterの種類 表示内容
ALL 全項目
GEN 共通項目
VFO/MEM VFOおよびメモリー
FRQ 周波数に関する項目
BAND バンドに関する項目
MODE モードに関する項目
CW CWに関する項目
PHONE 電話形式に関する項目
APRS APRSに関する項目

④SUB1~SUB4は選択したマクロに合わせてSUBコマンドです。CMDの横に入力可能な情報が記載されています。

⑤確認をクリックするとSUBコマンドをチェックします。

確認行わずに、不正なSUBコマンドを設定するとRigComFTXで動作しません。

⑥クリアをクリックすると②③④の内容が初期化されます。

【マクロファイルブロック】

File

①インポート

保存済のファイルを読込み編集することができます。

20251006-002709

②エクスポート
編集済のファイルをRigComFTXのdataフォルダーにコピーします。
サンプルマクロと同様に、必要に応じてファイル名を変更して保存できます。

ファイルの拡張子である.cfgは変更しないでください。

20251006-002730

③SAVE/インポート/エクスポートの関係図

Photo_20251006125101

(C:直下にフォルダを展開した例)


【コマンド一覧】

CMD(マクロ名) SUBコマンド内容 SUBコマンド
AF0001:AF GAIN (MAIN) GAIN 0~255
AF0011:AF GAIN (SUB) GAIN 0~255
AF0021:AF GAIN (TX) GAIN 0~255
AC0000:TUNER OFF    
AC0010:TUNER ON    
AC0020:TUNE スタート    
AT0001:HF ANTセレクト
HF ANT ANT1/ANT2
AP0001:MODEM SELECT
APRS OFF/AUTO/MAIN/SUB
AP0011:MODEM TYPE
APRS 1200/9600(bps)
AP0021:BECON TYPE
BEACON OFF/AUTO/SMATE
AP0031:BECON TEXT SEL
BEACON OFF/TEXT1/TEXT2/TEXT3/TEXT4/TEXT5
BA0001:BAND DOWN VFO MAIN/SUB/TX
BA0011:BAND UP VFO MAIN/SUB/TX
BA0021:BAND(MAIN) BAND 1.8/3.5/5/7/10/14/18/21/24.5/28/50/GEN/AIR/144/430
BA0031:BAND(SUB) BAND 1.8/3.5/5/7/10/14/18/21/24.5/28/50/GEN/AIR/144/430
BA0041:BAND(TX) BAND 1.8/3.5/5/7/10/14/18/21/24.5/28/50/GEN/AIR/144/430
CF0001:CLAR(MAIN) タイプ OFF/RX/TX/TRX
CF0011:CLAR(SUB) タイプ OFF/RX/TX/TRX
CW0000:SEMIブレークイン    
CW0010:FULLブレークイン    
CW0021:ZERO IN VFO MAIN/SUB/TX
CW0031:CWインジケータ スイッチ OFF/ON
CW0041:KEYタイプ タイプ OFF/BUG/ELE-A/ELE-B/ELE-Y/ACS
CW0051:KEY DOT/DASH 極性 NOR/REV
CW0061:KEYER スイッチ OFF/ON
CW0071:KEY SPEED SPEED(WPM) 4~60
CW0081:CW TEXT ボタン OFF/M1/M2/M3/M4/M5
CW0091:CW MESSAGE ボタン OFF/M1/M2/M3/M4/M5
FR0001:周波数設定(MAIN) 周波数(MHz) 0.03~470.000
FR0011:周波数設定(SUB) 周波数(MHz) 0.03~470.000
FR0021:周波数設定(TX) 周波数(MHz) 0.03~470.000
FR0030:周波数表示(TX)    
GT0001:AGCタイプ(MAIN) タイプ OFF/FAST/MID/SLOW/AUTO
GT0011:AGCタイプ(SUB) タイプ OFF/FAST/MID/SLOW/AUTO
KP0001:KEY PITCH 周波数(Hz) 300~1050
MD0001:モード(MAIN) モード
LSB/USB/CWU/CWL/FM/FMN/AM/AMN/RTTYL/RTTYU/PSK/
DATAU/DATAL/DATAFM/DATAFMN/C4FMDN/C4FMVM
MD0011:モード(SUB) モード  LSB/USB/CWU/CWL/FM/FMN/AM/AMN/RTTYL/RTTYU/PSK/
DATAU/DATAL/DATAFM/DATAFMN/C4FMDN/C4FMVM
MD0021:モード(TX) モード  LSB/USB/CWU/CWL/FM/FMN/AM/AMN/RTTYL/RTTYU/PSK/
DATAU/DATAL/DATAFM/DATAFMN/C4FMDN/C4FMVM
ME0000:MEM DOWN    
ME0010:MEM UP    
ME0021:MEM呼出(MAIN) チャンネル番号 00001~00099/P-01L~P-50U/EMGCH
ME0031:MEM呼出(SUB) チャンネル番号 00001~00099/P-01L~P-50U/EMGCH
ME0041:MEM呼出(TX) チャンネル番号 00001~00099/P-01L~P-50U/EMGCH
VS0000:VFO(MAIN)    
VS0010:VFO(SUB)    
VS0020:VFO/MEM切替    
VS0030:MAIN SUB 入替
   
VS0041:ダイヤルロック
スイッチ OFF/ON
VX0001:VOX
スイッチ OFF/ON
PO0001:送信出力 送信出力(W) 5~100
PO0011:QRP スイッチ OFF/ON
QM0000:QMB書き込み
   
QM0000:QMB書き込み
   
SP0001:SPEECH LEVEL
レベル 0~100  ※0の場合OFFとなる
SP0011:SPEECH PRO
スイッチ OFF/ON ※ONの場合レベルが50になる
SP0021:PARA EQL
スイッチ OFF/ON パラメトリックイコライザー
XT0001:タイマー 時間(秒) 1~10
XT0011:ダイレクト入力 CATコマンド CATコマンド

※2025/11/05の追加項目

【SUBコマンド省略表記一覧】

SUBコマンドが複数ある場合、表示が長くなるため一部省略表記を採用しています。

種別 省略表記 正式表記
KEYタイプ ELE-A ELEKEY-A
ELE-B ELEKEY-A
ELE-Y ELEKEY-A
モード CWU CW-U
CWL CW-L
FMN FM-N
AMN AM-N
RTTYL RTTY-L
RTTYU RTTY-U
DATAU DATA-U
DATAL DATA-L
DATAFM DATA-FM
DATAFMN DATA-FM-N
C4FMDN C4FM-DN
C4FMVM C4FM-VN

ソフトウェア利用規約

このソフトウェアは2025年9月現在、ベータ版です。今後、予告なく仕様が変更される可能性があります。

本ソフトの使用によって生じた損害や不具合について、開発元は一切の責任を負いません。

本ソフトは無料でお使いいただけます。個人でのご利用や、非営利目的での再配布は自由です。

雑誌やウェブサイトなどでご紹介いただける場合は、事前にご連絡いただけると幸いです。

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