SAT-05 YAGIアンテナ
手持ちで、三脚固定で、マルチに活躍する軽量アンテナ
430MHz帯の衛星電波受信や、アマチュア無線の運用に威力を発揮
(カメラ三脚に設置した例)
このアンテナの原型は衛星電波受信用の、いわゆる500円アンテナですがアマチュア無線の運用に耐えるように材料、構造を見直しました。
【SAT-05の電気的構造】
- 給電部はハーフフォールデット構造
- 帯域内はほぼフラットな特性
- 給電部は2mmの銅線
- リフレクターおよびディレクター(1~3)は3mmのアルミ棒
- 寸法通りに作成すると429MHz付近が中心
- SMAコネクター(50Ω)(またはBNC)
以下にnanoVNAの測定結果を掲載します。
【SAT-05の性能】
MMANTで計算した結果は以下のとおりです。(水平偏波にした場合)
【実測1】
IC-705(10W)でFT8を実施した結果
場所:朝日峠駐車場(茨城県土浦市)標高:262m
ビーム方向:230°(固定)
地上高:約1.4m(カメラ三脚)
局 | His | My | LOC | 距離 | 方位 |
A | +22 | +12 | PM95 | 41km | 243° |
B | +20 | -06 | PM95 | 90km | 228° |
C | +06 | +01 | PM95 | 103km | 220° |
D | -08 | -07 | PM95 | 121km | 226° |
E | -09 | -17 | PM95 | 128km | 229° |
F | +12 | -03 | PM95 | 160km | 228° |
G | 不明 | -17 | PM84 | 270km | 237° |
H | 不明 | -18 | PM96 | 156km | 287° |
※G局、I局は交信不成立
局数が少ないため断定的なことは言えないが、指向性は強くサイドは良く切れている
【実測2】
実測として40Km離れたレピータの電波を受信してみました。
左:ID-51のホイップアンテナで受信
右:SAT-05をカメラ三脚に設置した場合
【SAT-05の機械的構造】
- エレメントの取り付けはブームに開けた穴に付属のネジで固定
- ブームはアルミを採用し、収納時はコンパクトに収納(仕舞寸法約35cm)
- 持ち手は長い間持っても疲れない形状を採用
- 手持ち時の落下防止ストラップ付き
- カメラ三脚設置用の1/4Wボルト(いわゆる細ネジ)を埋め込み
- ビデオボス対応
◆落下防止ストラップ
取付位置は事前に穴開け済。ジョイント部分は分離可能
◆ビデオボス
アンテナの横方向のズレ(回転)を防止します
【衛星受信の実績】
①2024/09/21
- SAKURA
- 437.375MHz Beacon
②2024/11/17 15:49JST(06:49UTC)
- Emma
- 437.120MHz Beacon (CW)
※画像のタイムスタンプは録音を再生時の時刻
◆頒布について
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