DSCW用簡易アダプタ
USBポートに挿すだけで簡単にDSCW や CTESTWINから送信できるアダプタです。
このインターフェースは、パソコンと無線機を接続し、パソコンからモールス信号を送信するための装置です。
移動運用や災害時の運用を考慮し、コンパクトさ、簡便さ、信頼性などを重視した設計となっています。
以下に本品の特徴をまとめます。
- コンパクトな USB スティックの形状をしており、持ち運びや保管に便利です。
- 外部の電源を必要とせず、パソコンの USB 端子から直接電源を供給します。
- 部品点数を最小限に抑えたシンプルな構造を持っています。そのため、故障のリスクが低く、信頼性が高いと言えます。
- DSCW や CTESTWIN などのソフトウェアを使用することで、モールス信号の送信が可能です。
- Windows 10 などのオペレーティングシステムを搭載したパソコンに接続する際には、追加の USBドライバーを必要としません。
1.事前準備
DSCW など使用するソフトウェアをインストールします。導入済の場合は、本作業は不要です。
なお、ドライバーのインストールが終わるまでソフトウェアは起動しないでください。
2.ドライバーのインストール
本品を、使用する PC(Windows10 など)の USB ポートに接続すると、ドライバーのインストールが
自動的に開始します。(古い OS の場合は手動でドライバーをインストールしてください。)
ドライバーのインストールが完了すると「設定」⇒「Bluetooth とその他のデバイス」
に USB-SERIAL CH340(ポート番号)と表示されますので、ポート番号をメモしてください。
3.CW ソフトウェアの設定
DSCW を例として初期設定の方法を解説します。
① DSCW を起動します。
②ポート番号を入力します。
③初期設定⇒Key Control 設定⇒RTS の順にクリックします。
④信号入力のどちらかをクリック押します。
⑤キーボードから入力してモールス信号が送信されることを確認してください。
⑥動作が確認出来たら をクリックして設定を保存してください。
4.回路図
【DSCW トラブルシューティング】
①ポート番号が表示されない。
ドライバーのインストールに失敗した可能性があります。古い OS の場合は、ドライバーをダウンロードし、インストールしてください。
https://akizukidenshi.com/download/ds/wch/CH341SER_20190305.ZIP
②ポート番号は正しくキーボード入力は出来るのにキーイングされない。
初期設定⇒Key Control 設定を確認し、RTS が選択されていることを確認してください。
③信号入力を押すと以下のエラーが表示される。
有効なマイクまたは入力デバイスが無いと送信できません。設定してください。
④ PTT が有効に出来ない。
本機に PTT を制御する機能は有りません。手動で PTT を操作するか、無線機のブレークイン機能をお使いください。
⑤電鍵を持って無いが、一時的に電鍵風に打ちたい。
DSCW の場合、F12 キーは電鍵の替わりにキーイングできます。
⑥モールス信号をデコードしたい。
DSCW のマニュアル P5 を参考に無線機のオーデオ出力を PC の LINE 入力等に接続してください。
⑦無線機のオーデオ出力が1つしか無いためスピーカーから信号音を聞けない。
以下の設定を試してください。PC のスピーカーから無線機のオーディオ出力をモニターできます。
設定⇒システム⇒サウンド⇒入力側のデバイスのプロパティー
⇒(右側にある)追加のデバイスのプロパティー⇒聞くのタブを選択
⇒□このデバイスを聞く⇒適用
この状態で、無線機の受信音が聞こえれば設定完了。なお、マイクのボリュームは 設定⇒システム⇒サウンドで調整できます。
⑧無線機との接続方法が判らない。
「USB スティック CW」の 3.5mm ミニジャックにオーディオケーブル(オス-オス)を接続します。
一方を無線機の KEY 端子に接続します。無線機の KEY 端子が 6.3mm ジャックの場合は変換
ケーブルを使用してください。
受信側の接続は⑥並びに⑦項を参照してください。
DSCWダウンロード (JA3CLM 高木OMのページ)
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